2018/01/27
お世話になった人が亡くなられるのは寂しいことですが、いつかは必ずその時が訪れます。
もちろん遅い方が良いに決まっていますが、いざお亡くなりの訃報を聞いた時からお葬式まで、絶対に知っておいた方が良いマナーがあります。
無作法があると、故人やご遺族のお顔を汚してしまうことにもなりかねません。
そうならないように、ここでは「訃報」~「出棺」までのマナーや作法を覚えてください。
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目次
訃報を聞いたとき
特に親しい親戚・知人の場合
訃報を聞いたら、出来るだけ早く駆け付けましょう。
ご遺族から直接連絡が入った場合や、人を介して聞いた場合でも速やかに駆け付けたいものです。
玄関先でご遺族にお悔やみを述べたあと、何かお手伝いできることがあるのか、お聞きしてください。
お手伝いが不要な場合であっても、友人・知人関係で他に連絡すべきところがあれば、進んで引き受けてください。
その後、「通夜には改めて参ります」と言ってその場は帰ります。
また、この場合の服装は、何でもOKです。ただし、あまりにも場違いな服装はダメですが、少し派手めな格好であったり、カジュアルな服装で駆け付けた場合は、「このような格好で申し訳ありません」と一言添えると良いです。
その他のお知り合いの場合
通夜・葬儀、宗派などの確認をします。大半が仏教の形式で執り行われる場合が多いですが、失礼があってはいけませんので念のため確認しておいた方がよいでしょう。
通夜に参列できない場合
突然の訃報で、通夜に参列できない場合もあると思います。
その場合は、どうしても通夜に行けない非礼をお詫びのうえ、告別式のみ参列させていただく旨を予めお伝えしておいてください。
家族葬、密葬の場合
最近はご家族だけでお別れをする”家族葬”が増えていますが、この場合は無理に通夜・葬儀にはご遺族の許可が必要と考えておきましょう。無理に参列を希望すると、かえって失礼にあたります。
どうしても故人とお別れをしたい場合は、葬儀が終わって落ち着いた頃にご遺族に連絡のうえ伺います。
お通夜のマナーと作法
受付時と香典の金額
早く到着しすぎてもご遺族が気を遣われますので、開式10分前くらいに到着します。
受付で一礼したあと、袱紗(ふくさ)から香典袋を取り出し、芳名帳に記入してください。
香典の金額ですが、親族以外の友人や会社関係であれば3千円~5千円が一般的。「4」や「9」のつく金額は避けましょう。
親しい知人グループの場合は、事前に連絡して金額を統一しておくと良いですね。
なお、香典袋の表書きは、【黒白の水引き】で【御霊前】が無難です。【御仏前】と間違えないように。
通夜の着席
係の方に案内された指定の席に座りますが、席が足りない場合もあります。
その時、後から来た参列者にお子さんや妊婦さん、ご高齢の方がおられたら、速やかに席を譲ってください。
お坊さんの入場~退場まで、数珠は左手に持ちます。
※仏教では左手は”不浄の手“とされており、その手を数珠で清めます。
ご焼香
一般的にはご遺族・ご親族の後にご焼香をさせていただきます。係の方の案内に従い、前に進みましょう。
その際の流れと注意点は次の通りです。
- 数珠は左手に持つ
- 前に出たらご遺族に向かってお辞儀※長く話さない事。「ご愁傷さまでございます」のひと言程度にしてください。
- 遺影にお辞儀、ご焼香
- 一歩下がってもう一度遺影とご遺族にお辞儀
- ご焼香の回数は宗派によって異なりますが、案内が無ければ1回でOK。
場合によっては、通夜の後に「通夜振る舞い」があります。故人と最後の食事になりますので、お誘いを受けた場合はよほどの事情が無い限りはお席を共にさせていただきましょう。
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葬儀のマナーと作法
基本的には”通夜のマナー”と同じと考えて問題ありません。
通夜・葬儀の服装
あまり深く考える必要はありませんが、一般的には通夜・葬儀の服装は『黒いスーツまたはワンピース』『白いシャツ』で男女共通です。
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しかし、注意点がいくつかありますので確認しておきましょう。
- 靴・鞄は光沢の少ない素材を選ぶ
- 結婚指輪以外のアクセサリーは基本的にはNG
- 男性はネクタイピンも外す
- ネクタイのディンプル(くぼみ)も作らない
- 女性のストッキングは黒がベター
- ネイルも華美な色は落とす
- 革ジャンや毛皮のコートなどは殺生をイメージするので不可
- 子どもの服装は派手でなければ良い(学生は制服が良い)
また、通夜や葬儀で久しぶりにあった知人と笑顔で盛り上がることは、ありがちですが絶対にやってはいけません。
通夜・葬儀マナーのまとめ
細かく説明してきましたが、迷った場合は前後の人を見回して自分もそれに従いましょう。
参列者も最後のお別れとお悔やみを述べたいところですが、長話をせず、葬儀終了後の火葬に参列しない場合は速やかに退去してください。
一番大事なのは、ご遺族のお気持ちです。
ご遺族はお疲れのはずですので、これまでの感謝の意をお伝えするのであれば、葬儀が終わった後日が一番きれいですよ。
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