2018/01/27
いま私は副業でコインパーキングを2ヶ所で経営していますが、友人から「コインパーキングの利回りってどれくらいなの?」とか「駐車場の経営って儲かるの?」とよく聞かれるんです。
私が経営しているコインパーキングの運営方法については土地なしでも出来るコインパーキング経営 儲かる仕組み教えます!のページで詳しくご紹介していますので、今回は私が借地で経営している駐車場の実際の収支をご紹介いたします。
と言っても専業でやっているプロではなくて、あくまでも副業としてやっているので、専門家のような難しい言い回しは出てきません。
なので、そこはご安心くださいね。
サラリーマンや専業主婦の方の副業と考えれば、駐車場経営はあまり手間もかからないし、何よりも最初に必要な資金が少なくて済むのが私には一番のメリットでした。
駐車場・コインパーキング経営に興味のある方は、ぜひ参考にしてください。
※追記
雑誌「SPA!」2017年12月5日号の「儲かる副業ベスト20」で私の事例が紹介されました。
バックナンバーで購入できるのであれば、ぜひご覧になって下さい!
40ページに掲載されています。
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駐車場投資の利回り
私の経営しているコインパーキング2物件の収支状況ですが、売上から地主さんに支払う家賃を差し引いた金額は次のとおりです。
- 1号物件(8台収容):毎月10~12万円前後
- 2号物件(7台収容):毎月5~7万円前後
ただし、ここには家賃以外にかかる費用の「電気代」や「メンテナンス費用」が含まれていませんので、実際に手元に残るお金ではありません。
◆「利回り」とは?◆
・「いくらの投資でいくら儲かったか」ということを「利回り」と言います。
・駐車場経営の利回りとは、「自分の土地」の場合に使うことが多いようです。
・利回りは、一般的には「収入÷経費×100%」で計算します。
「利回り10%」なら100%÷10%=10.0なので、10年で初期投資(最初に土地を買ったお金とか、設備代金など)の元が取れる計算で、同じく「25%」なら100%÷25%=4.0なので、4年で元が取れる計算、という目安ですね。
しかし、私のような借地での駐車場経営の場合で利回りを説明すると、次のような式になります。
利回り=粗利益(1ヶ月の売上-1ヶ月の家賃)÷1ヶ月の家賃×100%
ということで私の駐車場2物件の場合で利回りを計算すると、次のような結果。
◆1号物件◆
(売上)約210,000円 (家賃)96,000円
利回り約118%
◆2号物件◆
(売上)約126,000円 (家賃)63,000円
利回り約100%
仮にこの物件の土地を、3,000万円で自分で買って駐車場経営した場合、利回りは6%~10%くらいです。
100÷6≒16、100÷10=10なので、税金を抜きに考えても投資土地代金の元が取れるまでに10年から16年くらいかかる計算。
もちろん、16年後に土地代金の元が取れた後は、売上は全部自分の取り分になるので、長い目で見れば買ったほうが実入りは大きい可能性があるんですけど、失敗した時がね…。
ただし、「16年で借金が返せて、土地が自分の物になるなら買いたい!」という人もいるかもしれませんが、私のような一般庶民には難しいですし、少ない元手で利益を出すのであれば、やっぱり借りた土地でコインパーキング経営を始めるのが堅実で良いのかな?と思っています。
自分で土地を買って駐車場経営を始めるのは、借地での経営が何ヶ所か軌道に乗って、お金が貯まってからですね。
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コインパーキング2物件の利益
ここまで、駐車場経営を借りた土地で始めるのか、土地を買って始めるのか、「利回り」という言葉を使ってご説明してきました。
ではここからは、私の運営している駐車場2物件の収支をご紹介します。
1号物件 | 2号物件 | |
---|---|---|
立地 | 住宅地 | 住宅地 |
台数 | 8台 | 7台 |
売上(1台/日) | 875円 | 600円 |
合計売上(30日) | 210,000円 | 126,000円 |
家賃(1台/1ヶ月) | 12,000円 | 9,000円 |
家賃合計(台数分) | 96,000円 | 63,000円 |
売上-家賃 | 114,000円 | 63,000円 |
一番最初にご紹介しましたが、「売上-家賃」の金額は約10万円と約6万円で、合計16万円。
もちろん地主さんにお支払する家賃は毎月同じ金額ですが、売上は日によって月によって少しずつ変動があるので、最近の平均値です。
ただし、1号物件はオープンしてからまだ1年、2号物件はまだ3ヶ月なので少しずつ売上は上がってきているところですが、だいたいこんな感じですね。
次に、家賃以外に支払う費用をご紹介していきます。
1号物件 | 2号物件 | |
---|---|---|
台数 | 8台 | 7台 |
売上-家賃 | 114,000円 | 63,000円 |
その他収入 (自販機設置料) | 10,000円 | 10,000円 |
収入合計 | 124,000円 | 73,000円 |
---------- | ---------- | --------- |
メンテナンス費用 (2,000円/台) | 16,000円 | 14,000円 |
電気代合計 | 4,000円 | 3,000円 |
集金代金 | 0円 (自分で集金) | 0円 (自分で集金) |
費用合計 | 20,000円 | 17,000円 |
最終の手取り | 104,000円 | 56,000円 |
1号物件の最終利益が毎月約10万円、2号物件の最終利益が毎月約5.5万円、合計で約15.5万円です。
最初の機械代が1物件あたり約250万円だったので、初期投資のお金を回収するのに1号物件は約25ヶ月(2年1ヶ月)、2号物件は約45ヶ月(3年9ヶ月)かかる計算ですね。
初期投資について詳しくは次の記事で詳しくご説明しているので、ぜひご覧ください!
コインパーキングで儲かった利益の税金
副業とは言え、商売で利益が出たら税金を納めなくてはいけませんね。
儲かった金額にもよりますが、おおよそ所得税10%、住民税10%で合計20%を税金として納めないといけません。
土地は借りているので、もちろん「固定資産税」はかかりません。
私の場合だと、上の例でご紹介した2物件合計の利益15.5万円×12ヶ月=186万円なので、本来は186万円×20%で37万円が税金になります。
でも、最初に買った機械代を「減価償却費」として、利益から差し引いてからの申告になりますで、実際の納税額はもっと減ります。
文章では分かりにくいので、減価償却した場合と、しない場合での税金額の違いを比較してみます。
【条件】
- 年間利益:186万円
- 機械代 :500万円
- 償却期間:5年
減価償却なし | 減価償却あり | |
---|---|---|
年間利益 | 186万円 | 186万円 |
減価償却費 (500万円÷5年) | 0万円 | 100万円 |
減価償却後の 年間利益 | 186万円 | 86万円 |
所得税(10%) | 18.6万円 | 8.6万円 |
住民税(10%) | 18.6万円 | 8.6万円 |
税金合計 | 37.2万円 | 17.2万円 |
概算ですが、減価償却を活用すると5年間は毎年20万円も税金が少なくなります。
5年間合計では100万円も差が出ます!
そして186万円から税金の17万円を差し引いた、169万円が最後に手元に残るお金ということですね。
これは絶対にやらないといけません!
ただし、「精算機」や「ロック板」、「照明」など、設備によって償却できる年数は違いますので、あくまでも概算です。
その後の肝心の「納税手続き」ですが、確定申告をしないといけません。
でも、ご安心下さい。
ズブの素人でも、売上と使った経費(家賃や機械代、電気代、ガソリン代)が分かる領収書の束さえ税務署に持っていけば、本当に丁寧に教えてくれます。
私の場合は1時間ベッタリ、税務署の職員さんが隣に座って書類の書き方を教えてくれました。
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コインパーキングの不正出庫は何割くらい?
ここまで、コインパーキングで1日あたり何円の売上で、どれくらいの利益があるのか、私の運営している物件の例を公開してきましたが、最後に気になる「駐車料金の踏み倒し」のお話です。
お金を払わずに駐車場から出ていく人が、やっぱりいるんですよ。
車高の高い車だと、簡単にロック板を乗り越えて逃げていけますからね。
で、その悪い人が何割くらいいるのかというと、私のコインパーキングでは0.2%です。
具体的には、2物件のこれまでのお客さんの総数735人に対して、料金未払いの人が2人。
未回収の金額は700円(500円と200円)です。
(追記)
2017年9月時点ですが、利用総数3,452台に対して不正出庫は7台に留まっています。
割合で言えば、やはり0.2%なので、今後もあまり変わらないのかな?という感じですね。
土地柄次第ともいえますけど。。。
最初にコインパーキング経営を始めた時に、機械のメーカーさんから「場所にもよるけど、だいたい1~2%くらいは逃げる」と聞いていましたが、土地柄が良かったのか、幸い少ない被害金額で収まっています。
防犯カメラは設置していないので逃げた車の特定は出来ませんし、抑止効果を狙ってカメラを付けたほうが高くなってしまうので、今のところは未精算で逃げた人は無視しています。
悔しいですけどね。。。
以上、「駐車場投資の利回りを公開します!僕のコインパーキングは年収169万円!」でした。
1週間に1回集金や清掃に行くだけなので、本当に手がかかりません。
169万円を12ヶ月で割ると、月々14万円が入ってくるんですから、かなり助かっています。
ちなみに、下記の本(コインパークの魅力~実録・すべて借地で年商1億円)は、私と同じく借地でコインパーキングを経営されて、結構な金額を稼いでいる方の本です。
私はまだ年商1億円なんて遠いですが、実践的な内容なので、参考になることが多かったですよ!
副業とは言え、事業は事業なので、「新しい物件を探しに行くガソリン代」も経費ですし、「清掃作業をする手袋やジャージ代」も当然経費なので、実際の税金はもっと少なくなっていますが、もっと利益を増やすにはポイントは2つです。
- 良い立地で売上を増やす
- 安く土地を借りる
実際に私の物件がオープンするまでの流れを、工事の画像つきでご紹介していますので、次のページをぜひご覧くださいね。
最初にかかった機器代金を回収するのに早くても3年ほどかかりますが、そこからは本当の利益になります。
今から楽しみですが、ご興味のある方は、メールでもメッセージでもお問合せくださいね。
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コメント
はじめまして
紹介されていた二冊の本を読み、コインパーキング投資を模索中のマサと申します。不動産等全くの素人のため現在情報収集中で、このブログを見つけました。何が解らないか解らないレベルの自分には非常に勉強になります。
資金面の部分から貸地での展開を考えております。5、6台スペースで大体250~300万位と書いてありましたが、敷金、礼金含めその位でおさまるものでしょうか?(地域や状況によって変わると思いますが(>.<))また、定着するまでの大家さんへの賃料の支払い分や管理費の分のお金はリスクヘッジとして余分に用意されてましたでしょうか?いきなりのど素人質問で大変恐縮ですが、お時間あるときにお答えいただけたら幸いです。_(..)_
by マサ 2017年8月23日 2:34 AM
マサさん
こんにちは。初めまして。
すごく勉強されてますね!
色々とご不安おありだと思いますので、以下ご質問にお答えさせていただきます。
1,予算の件
5、6台のスペースで250万円から300万円には、保証金は含んでいません。
機器類の購入、設置額のみです。
2,売上定着までの資金
周辺にコインパーキングが全く無い地域だと別ですが、いくつかのコインパーキングがあって、それなりにお客さんが入っているのであれば、「売上ゼロ」ということは無いと思います。
仮に、実際の売上が、支払わないといけない家賃の半分しか無かった場合も想定して、貯金は残していました。
でも、私の場合は地主さんに「お客さんが定着するまで時間がかかるので、最初の1か月は家賃免除にしてください!」でお願いしました。
不動産業界では「フリーレント期間」と呼ぶそうですが、結構一般的らしいので、厚かましく地主さんにお願いしたら受け入れてくれました。
これで初月の家賃はゼロ円で、売上金額は全部自分の物になりましたから、随分助かりました。。。
簡単ですが、こんな感じで宜しいでしょうか?
実際に運営を始めてみると、家賃と業者さんに払うコールセンター代金(1台2千円)以外には殆ど経費はかかりません。
電気代が高くても4千円(照明はLEDです)くらい。
なので、自分で安い工事業者さんを探すなどして、少しでも無駄な初期費用を抑えたほうがいいですよ!
by park-park 2017年8月23日 8:52 AM
早速のご返答ありがとうございます。
コインパーキング経営は自分としてはリスクも大きくなく、非常に興味深いビジネスモデルだなと思っておりますが、そのわりには本や、実践記事等も少なく、資産持ちが借り上げではじめるのは聞きますが、レンタルしての自己経営はまわりに経皆無ですので、経験者のお言葉は本当にありがたいです(>.<)もっと実践してる方いてもおかしくない気もするのですが・・・。
by マサ 2017年8月23日 12:23 PM