2018/01/27
コンビニでパート・アルバイトをしようと思っても、「どんな業務するのかな?」「コンビニって結構大変そう」って不安になりますよね。
私は某コンビニチェーンの本部で10数年勤務していたのですが、これからコンビニでバイトを探そうと考えている方に向けて、面接のコツや時間帯ごとの仕事内容、シフトのことやオーナー・店長やバイト仲間との関係についてもご紹介していきます。
コンビニの仕事内容は幅が広くて決して「楽なバイト」ではありませんが、ぜひ参考にしてみてください!
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コンビニの全体の仕事
みなさんがお客さんとしてコンビニに買い物に行った時、滞在時間は長くても10分以内だと思います。
なので、そこから見える店員さんの仕事内容は、レジを打ったり掃除をしたりなど、全体のごく一部ですよね。
ここでは、24時間営業のコンビニで毎日行われている業務内容について、朝・昼・夜問わずに行われる全体の仕事内容をご紹介していきます。
細かいところまで挙げるとキリがないので、主だった仕事内容を見ていきましょう。
レジ打ち
お客さんとして一番目にする仕事ですが、実はそれほど難しい仕事ではありません。
新人さんでも、必ず馴れます!
初心者でも分かりやすく作られていますし、間違った操作をしてしまっても、壊れたり取り返しのつかない事態になることもないですよ。
レジはもちろん商品の精算に使いますが、それ以外にも宅配便やネットで注文した商品の受付・引き渡し、チケットの発券などにも使います。
ひとつひとつの精算や受付は難しくありませんが、とにかく取扱いサービスの種類が多いので、どんどんチャレンジして馴れるしかありません。
でも繰り返しですが、失敗してもレジは壊れませんので大丈夫!
商品の荷受け、検品
お弁当やパックジュース、お菓子や雑貨など、コンビニのお店には1日あたり10回くらい、商品がトラックで納品されてきます。
おにぎりなどの冷蔵庫に並べる商品は1日3回程度、常温で保存できるお菓子や雑貨などは1日1回、その他新聞や雑誌、アイスクリームなどが代わる代わる納品されます。
この納品時間はお店によってバラバラですが、トラックから降ろされた商品を売り場に陳列する前に、「検品」の作業があります。
発注した商品が間違ってないか、数は合っているかを全部確認するのですが、台帳と商品を照らし合わせるのではなく、機械で商品をピッとスキャンするだけです。
例)ツナマヨおにぎりを1個スキャン
機械の画面に【ツナマヨおにぎり 8個納品予定】と表示されるので、本当に8個納品されているか確認。
他にも昆布おにぎり、鮭おにぎりなど、同じように繰り返していくだけです。
特別重たい商品があるわけでもありませんし、ペットボトルが入った段ボール箱も台車で運ぶので問題ありません。
数を数えることさえ出来れば、誰でも出来ます!
商品の陳列
荷受け・検品の終わった商品はすぐに売り場に並べないといけません。
アイスクリームみたいな温度管理が必要な商品は時間との戦い!
どんな商品でも、並べ方や陳列する場所によって売れ行きが全然違うので、腕の見せどころです。
こちらの意図した通りに商品が売れてくれると、結構嬉しいんです。
フランクフルトなどの補充
「この商品はレンジで◯分加熱」とか、「からあげは◯分揚げる」と決まっているので、困ることはありません。
何を何個作るのかは予め決められている場合が多いので、悩むこともないですよ。
鮮度切れ商品の売り場撤去
コンビニでは賞味期限の数時間前に、売り場から撤去します。
例えば、賞味期限が18時のお弁当なら、16時に売場から撤去、といった感じです。
これも予め決められた時間に1日あたり5~6回程度、撤去するようになっているので、時間を忘れないようにやりましょう。
ちなみに、販売期限が過ぎたお弁当などの商品を貰えるのか?という質問がよくあります。
これは店によって違います。本部側の見解ではNGですが、実際はオーナーや店長さんがこっそり貰ったり、休憩中に試食として食べているケースも多いです。
商品の発注
先ほど商品の荷受けや陳列のお話をしましたが、自動的に決まった数の商品が送り込まれてくる訳ではなく、お店で商品を発注しているんですね。
ただし、コンビニには約3,000種類くらいの商品があるので、とてもオーナーや店長だけでは売れ行きを把握しきれません。
なので、お弁当はAさん、化粧品はBさん、ドリンクはCくん、といった感じに商品の発注をパート・アルバイトさんで手分けしてやっています。
お店の勤務に馴れた頃に店長さんから任せれることが多いですが、たくさん売れたら嬉しいし、売れ残ってしまったら責任も感じてしまうし、重要な業務です。
でも、「◯◯さんだったら大丈夫」と信頼されて商品の注文を任される訳なので、期待されている証拠ですよね。
お掃除
お店の陳列台や床、駐車場やトイレなどのお掃除を毎日します。
みなさんもコンビニでトイレを借りて、「・・・汚なっ。」って固まったことは無いですか?
お客さんが気持ちよくお買い物出来るように、きれいに掃除しましょう。
大まかですが、以上がコンビニでのお仕事の主だったところです。
ではここからは、勤務時間帯ごとのお仕事や注意点を見ていきましょう。
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シフトごとの仕事内容や注意点
お店ごとに微妙に違いますが、コンビニのシフトは主に次の5パターンに分かれます。
- 早朝シフト(6時~9時)
- 午前勤務(9時~13時)
- 午後勤務(13時~17時)
- 夕方勤務(17時~22時)
- 深夜勤務(22時~翌朝6時)
平均的な売上のお店ではパート・アルバイトさん2名+オーナか店長の合計2~3名でお店を回しますが、各時間帯で共通の、「シフトに入ったらまずこれをやる」という項目をご紹介します。
全時間帯共通の始めにやること
- 入れ替わりスタッフからの引き継ぎ
- レジ内現金の違算・差異確認
- カウンター周辺の釣銭・備品確認
お客さんが来店されてレジが混むと、レジから離れられなくなります。
特に短時間にお客さんが集中する朝7時半~8時半、お昼12時~12時半では事前準備が必須です。
「レジ袋が無くなりそう」、「10円玉が残り少ない」など、来客ピーク中には出来ないことをやっておきましょう。
地味なことですが、「ポットのお湯が途中無くなったやんけ!」「肉まん1個でなんでこんな大きい袋に入れるねん!」みたいなことにならないように、先読みして動きましょうね。
次にここからは、各シフト時間帯ごとの業務です。
早朝シフトの仕事・注意点(6時~9時)
深夜スタッフが納品・品出し作業を終えて、ここから1日の始まり!
早朝勤務の仕事は勤務時間も短いので、とにかく一気に増える来客をさばくことがメインのお仕事。
朝に来店されるお客様は急いでいる方が多いので、他の時間帯に比べてスピードが要求されます。
最初は何が何だかわからないので手際よくやることなんて出来るわけがありませんが、緊張やパニックで顔が強張ってはいけません。
私の経験上、些細な失敗は笑顔の接客で許されます。
午前シフトの仕事・注意点(9時~13時)
お昼ピークに向けて納品されたお弁当やサンドイッチなどを売り場に陳列します。
のんびりと品出しをしているとお昼に間に合わなくなってしまうので、手際が大事。
お昼ピークの最中でも売り場を気にして、「あのお弁当、たくさん売れ残ってるな。。。」と感じたら、隙を観てパパッと陳列場所を変えてみましょう。売れ行きがガラリと変わったりします。
お昼ピークが終わったら、おにぎりなどの商品を並べなおしたり、一杯になった店頭のゴミ箱の袋を交換して、きれいな状態で午後のシフトの人にバトンタッチしましょう。
午後シフトの仕事・注意点(13時~17時)
夕方まで比較的落ち着いた時間なので、売場の商品補充や発注、清掃をやっているお店が多いです。
夜は一日で一番販売ボリュームが大きい時間帯なので、とにかく機会ロス(事務所に在庫があるのに売場に並べられていなかった)が無いように、とにかく補充・品出し最優先で。
夕方シフトの仕事・注意点(17時~22時)
朝や昼と比べて短時間にお客さんが集中することはありませんが、22時までずっとお客さんが続きます。
これから家に帰るお客さんが多いので、お弁当以外にもお酒を買ったり雑誌を買ったりで、お客さん一人あたりが買ってくれる金額(客単価)が高い時間帯。
ネットで買った商品の引き取りとか、チケットの発券とか、「商品を売る」以外のサービス業務が増えるのもこの時間帯です。
深夜シフトの仕事・注意点(22時~翌朝6時)
深夜といっても、終電の終わる24時頃まではお客さんが来店されます。
酔っ払った「ややこしいお客さん」が増える時間帯でもありますので、大人な対応ができる人が望ましいですね。
仕事内容としては、補充・品出しと清掃がメイン。
翌朝からのスタートに向けて、一日をリセットするのが深夜シフトです。
夜間は納品量も多いし、当然納品された商品の品出しが多くなりますので、翌日の勤務の人に迷惑をかけないように、残された仕事をやりきりましょう。
新聞や雑誌が朝方に納品されてきますが、女性誌の付録をビニール袋に入れたり、紐で縛ってはずれないようにしたりするもの大事な仕事ですね。
駐車場があるお店では、ヤンキーのお兄ちゃんたちが集まったり座り込んだりしないように、予めホースで水をまいておいたりすることも。
一般のお客さんが「怖い人がいない入りやすいイメージ」を作ることも、必要なんですよ。
以上がコンビニの主なお仕事内容と各時間帯の注意点でした。
人手が足りない業界なのでアルバイトさんの面接は歓迎されることが多いですが、それでもやっぱり面接で落とされてしまう人も多いです。
本部社員としての経験上、「こんな人は採用されない」という傾向がありますので、面接に受かるコツをいくつかご紹介していきます。
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コンビニバイトの面接のコツ
コンビニに限った話ではありませんが、面接は第一印象が結果を大きく左右します。
最低限これだけは、という内容なのでぜひチェックして下さい。
下見に何度か行く
自分の勤務したい時間帯で、何回かお客さんとして行くことをおすすめします。
コレは必須です。
これから一緒に働くことになるかもしれない先輩やお店の雰囲気は、先に見ておいたほうがいいですからね。
面接をする立場としても、「お客さんの立場でウチの店を見てから来てくれたんだな」という安心感に繋がるので、面接を受ける時も「お客として何度か来たことがあって、雰囲気がよかった」と伝えましょう。
逆に、お店の雰囲気や周りの環境が自分には合わないと思ったら、いくら条件がよくてもそのお店は止めておきましょう。
すぐに辞めちゃったら、お店にも迷惑かけるし、また他で新しく面接受ける手間も省けますから。
5分前に行く
コンビニの店長さんは忙しいです。
時間に早く行き過ぎると逆に迷惑になるかもしれませんので、5分前を目安に行きましょう。
ただし、1秒でも遅れそうな場合は、必ず1本電話しておくこと。
結果的に間に合えば、「間に合いました」と言えば済みますが、連絡無しで少しでも遅れると、「この人は採用してもシフトに遅刻する人なんだろうな」と思われても仕方がありません。
接客業にふさわしい服装で
採用されたらユニホームで仕事しますが、私服と言えども清潔感は必須です。
「ファッション」と「身だしなみ」は別物。
スーツを着る必要はありませんが、ルーズな服装やサンダル履きで面接に挑むのは止めましょう。
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履歴書は全部埋める
「パソコン入力よりも手書きが良い」と言われますが、そんなに気にする必要はありません。
でも、空欄がたくさんある状態で提出しないようにしましょう。
面接では履歴書に書いてある内容よりも、むしろ意気込みを見られている側面が大きいので、記載事項は全部埋めてください。
ちなみに、履歴書に貼る写真代がもったいないからといって、スナップ写真(プライベートの写真)を切って貼るのは、いくらアルバイトといっても絶対に駄目。
面接が終わってあなたが帰った後で、「こんなスナップ写真貼って面接来たわ」と言われて、他のアルバイトさんに爆笑されることになります。
休み希望を伝える
面接に受かりたいから「お盆も正月も、日曜祝日も勤務OKです!」と安易に言わないようにしましょう。
休みの希望は最初に伝えておかないと、いざ採用されてから休みたいと言っても休めないことが多々あります。
- 隔週なら日曜日も勤務可能
- テスト前の1週間は休みたい
- 最低でも◯ヶ月、◯年は勤務したい
後々トラブルになるので、面接時点ではっきりと伝えておきましょうね。
うやむやな回答だと、「あ、こいつ土壇場になって休むタイプだ」とバレてしまいます。
- はっきりとした口調で
- 相手の目を見て
- 「僕(私)は接客業が好きです」という意識を伝える
これが出来ない人は、どこに行っても面接に受かるのは厳しいんじゃないでしょうか。
オーナー・店長やバイト・パート仲間との関係
一般的なコンビニではオーナーや店長以外に、パート・アルバイトさんが20名~多くて30名程度います。
早朝5名シフト、午前シフト5名、午後シフト6名、夕方シフト6名、深夜シフト6名といった感じで、各シフトで2名が入れ替わりで勤務します。
なので、早朝勤務の人と、午後勤務の人はお店で合うことはありませんね。
逆に、夕方勤務と深夜勤務の方は、シフトの入れ替わりの時に合うことになります。
各シフトは2名程度なので、「大勢の仲間とワイワイ楽しく働きたい」という方には不向きな職種かもしれませんね。
お店の雰囲気・働きやすさについては、オーナー・店長の人柄が全てです!
これは肌で感じるしかありませんし、人によって合う・合わないがありますが、お客さんとしてお店に通うのが一番わかり易いです。
以上がコンビニの業務内容と面接のコツでしたが、コンビニのアルバイトがキツイか楽かと聞かれたら「楽ではない」と思います。
覚える仕事も多いし、時給もそんなに高くない職種ですからね。
楽なバイトを探すのであれば、(あるのかどうか知りませんが)他のバイトを探したほうが絶対にいいです。
仕事なのに愛想よく出来ない人、笑顔で接客出来ない人は、家から近いとか勤務条件がよくても止めておきましょう。
お店にもお客さんにも迷惑をかけてしまいます。
でも、普段はおとなしいけど、「仕事中は愛想のいい“素振り”はできますよ」という人は、きっと歓迎されますよ。
コンビニ店員あるある!のページでは店員さん目線での「あるある」を50個ほどまとめまていますので、コンビニでのバイトを考えている方には参考になると思います。こっちもぜひ読んでみてくださいね。
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