2018/01/27
お墓の維持って結構大変ですね。先祖代々のお墓が遠方に合ったり、健康上の理由からお墓参りが出来なかったり。
今は親族でお墓参りしているけど、『将来までずっと続けられないかもしれない』『数十年後は誰がお墓の面倒を見るの?』という人が大半ではないでしょうか。
そんな人のためのお墓が【永代供養墓】と言われるものです。
ところで、【えいたいくようばか】って、そもそも何だろう?どんなシステム?費用は?
葬祭ごとは難しくて分からないことが多いですが、今回はこの【永代供養墓】について詳しくご説明していきます。
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永代供養について
永代供養とは?
永代供養とは、色んな事情でお墓参りが出来なくなった人に代わって、お寺が永代に渡って供養と管理をしてくれるシステムのことです。
【既にお墓を持っている人】でも、
- お墓が遠くて行けない
- 子どもがおらず、お墓参りする人が自分の代で途絶えてしまう
といった事情で永代供養を申し込む人も多いです。
【これからお墓が必要になる人】でも、
- 経済的にお墓に費用をかけられない。
- 次男なので本家のお墓には入れない。
という方も多いです。
どんな形で納骨されるの?
一般的な〇〇家の墓、といったものとは違い、基本的には合同で納骨されます。
しかし永代供養は先述の通りお寺が永代に渡って供養と管理を行ってくれますが、パターンがいくつもあり、一口には言えませんので代表的な納骨方法をご紹介します。
合祀墓(ごうし)
初めから骨壺には入れずに、他人の骨と一緒にまとめて合同のお墓(合祀墓)で土に還す方法。
期間限定パターン
予め決めた期間(3回忌、33回忌、50回忌など)は納骨堂や本殿の棚に骨壺で遺骨を安置。期間が過ぎれば合祀墓にて埋葬。
合わせ技パターン
最初から合祀パターンと期間限定パターンの合わせ技です。遺骨を二つに分けて、半分はすぐに合祀、残り半分は定めた期間は納骨堂で安置し、その後は合祀。
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長所と短所
【長所】
- 初期費用が安い(一般的なお墓が土地、墓石購入で150~200万円に対し、合祀墓10万円未満、納骨堂⒑~100万円)
- 維持費も安い(基本的に永代供養墓は最初にお支払いをすれば、その後は費用負担がゼロ。一般のお墓は管理費が継続的に発生します)
- 管理の手間がかからない(お寺が年4回の供養や維持管理を行う)
- 宗派や宗旨は問わない。戒名も原則不要。
【短所】
- 他人のお骨と一緒に埋葬される
- 一度合祀すると、原則取り出し不可
まとめ
永代供養墓の仕組みや費用について大まかにご説明しましたが、実態はそのお寺や宗派によって費用や仕組みが違いますし、檀家にならないと入れないところもあります。
既にお墓をお持ちの方は今後の維持管理について、まだお墓をお持ちではない方は『いざ』という時は、どのように遺骨を供養するのか、生前に決めておく必要があります。
ご家庭によってニーズが細かく分かれてくる部分ですので、どのような供養の方法が一番良いのか、資料を取り寄せるなどして準備をしておきましょう。
お寺だけではなく、葬儀社や墓石店などでも相談に乗ってもらえますので、まずは参考程度でも資料を取り寄せてみてはいかがでしょうか。
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