2018/01/27
世界には約200もの国や地域がありますが、その多くが国家元首や首相の外遊に使用する「政府専用機」を所有しています。
しかし、ひとくちに”専用機”といっても大きさや内装は全然違います。
豪華絢爛なものもあれば、割と質素な専用機もありますので、画像でじっくり見ていきましょう。
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目次
日本国
機種:ボーイング747-200×2機
いわゆる「ジャンボジェット」です。
天皇皇后両陛下や総理大臣の外遊時に使用するほか、在外邦人の緊急輸送にも使われたことがあります。
普段は新千歳空港に駐機しており、航空自衛隊によって管理されています。
日本に政府専用機が導入されたのは意外に遅く、1987年(昭和62年)に閣議決定し、1991年(平成3年)に納入されました。
それまでは天皇や政府要人は日本航空の機体を特別機として使っていましたが、「対日貿易の不均衡」でアメリカからゴリ押しされて導入された経緯があります。
2016年時点での運行実績は300回以上、寄港地は約250箇所に及びます。
なお、政府専用機での移動が認められているのは通常次の方々と規定。
天皇および皇族、国賓に準ずる賓客、最高裁判所長官
衆議院議長および参議院議長、内閣総理大臣、国務大臣
以下、航空自衛隊のHPからの引用画像です。
きれいな機体ですね!
2019年には次期政府専用機として、下の画像の”ボーイング777-300ER”に入れ替わる予定。
まだ現物は完成してないのでイメージ図ですが、全長73mとなっており、現行のジャンボ機よりも3mほど長くなります。
日本の国や企業で所有しているジャンボ機はほとんどが退役していて、現役は政府専用機の2機のみ。
ジャンボ機が世界からどんどん消えていくのは寂しいですね。
マニアにはたまらない一冊!
アメリカ合衆国
機種:ボーイング747-vc200
機上でも会議が行われるため、会議室や執務室が備え付けられています。
厳密には政府専用機ではなく”大統領専用機”であり、公務以外にも休暇で移動の際に使用することも認められています。
国土が大きいこともあるのでしょうが、私用で使うなんて日本では考えられないですね。
フランス
機種:エアバスA330
さすが、ヨーロッパ勢はエアバス社製ですね。
それにしても”エールフランス”と丸かぶりな気がしないでもないですが。
エールフランス
ドイツ
機種:エアバスA340
ドイツも民間ではなく空軍の管理下にあります。
イギリス
BAe 146(ブリティッシュ・エアロスペース社の製造)
イギリスには政府専用機はありません。
これは”王室専用機”です。
日本が皇室と政府で兼用しているのとは違いますね。
首相などは「特別機」を使います。
ボーイング757-200
イタリア
機種:エアバスA319-115
カナダ
機種:エアバスA310
個人的にはすごーくカッコいいと思っています。カナダの政府専用機。
特徴があっていいですよね!
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ロシア
機種:Il-96(イリューシン96-300PU)
聞いたことがない名前ですが、ロシアで開発された旅客機を改良した大統領専用機。
画像はメドベージェフさんが大統領時代のものですが、今はプーチン氏が乗っています。
内装がコレ。
なんだこれ?ですよね(笑)
完全に家ですね。
2016年12月15日にプーチン大統領が来日しましたが、山口県長門市の『長門湯本温泉 大谷山荘』で会談。
この政府専用機で来日するのでしょうか?
オバマ大統領は山口県の岩国基地にエアフォースワンで到着してから、ヘリコプター(コールサインは“マーリンワン”と呼びます。)で広島を訪問したらしいですが、プーチン大統領はどこの空港に着陸するんだろう?山口宇部空港に着陸します。
ブラジル
機種:エアバスA319
モーリタニア
機種:グラマン ガルフストリームⅡ
アメリカのグラマン社製ビジネスジェット。
少し小ぶりになりますね。
モーリタニアって知ってますか?アフリカ西部の海に面した国で、スーパーで売っている「タコ」はほとんどがモーリタニア産。
飛行機は全然関係ないですが、結構身近な国です。
韓国
機種:ボーイング747-400
画像はアメリカ訪問時の李明博・元大統領。
竹島に上陸した人ですね。
正確には政府所有の専用機ではなく、民間からの「チャーター機」。
2020年までの契約で、年間の賃借料は約30億円。
北朝鮮
機種:IL-62M チャムメ(オオタカ)1号
ロシア製で、金正恩第一書記専用機です。
1960年代に製造された機種ですが、まだ現役。
髪型が気になって仕方がない。。。
台湾
機種:ボーイング737-800
こちらも政府専用ではなく、台湾総統専用機です。
ルーマニア
ボーイング707
ポーランド
ツポレフTU-154M。空軍所属の大統領輸送機。
ツポレフはロシアの航空機メーカーです。
この機体、2010年4月10日にロシアで墜落しています。
当時のカチンスキ大統領や側近など、要人96名全員が死亡する事故がありました。
ベラルーシ
ボーイング737
バーレーン
ボーイング747
やっぱりエンジン4基のジャンボはでかい!
スイス
サイティーション・エクセル
セスナ機です。
コロンビア
フォッカー F28
オランダの航空機メーカー”フォッカー製”です。
カタール
エアバスA310
オーストラリア
ボーイング737(BBJ)
ビジネスジェットの改良版です。
アルゼンチン
ボーイング757
わかりやすい!サッカー代表みたい!
アラブ首長国連邦(UAE)
機種:ボーイング747-400
アラブ諸国は超豪華絢爛をイメージしていましたが、見た目は意外と普通な感じです。
しかし、747ジャンボジェット。やはりデカい!
ブルネイ
機種:ボーイング747-400
世界一お金持ちの国、ブルネイ。
ジャンボ機だけど、やはり見た目は普通ですよね。
キンキラピカピカな政府専用機はどこにも無いのか!?
サウジアラビア
世界一の産油国サウジアラビアでも、残念ながらキラキラピカピカ専用機ではありませんでした。
直近では2016年9月にムハンマド副皇太子(サルマン国王の息子)が来日し、国家元首級の扱いで迎えられました。
しかし期待は金ピカではありませんが、サウジアラビアなどの中東産油国は首脳の外遊では飛行機を10機以上使って移動するそうです。
ムハンマド副皇太子の来日でも、少なくとも8機以上は羽田に着陸しました。
やっぱりアラブ諸国はカネの使い方が半端ではありません。
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ヨルダン
機種:エアバスA340
派手ではないけど、カッコいい!
でもこれは、”ロイヤル・ヨルダン航空”という航空会社の飛行機です。
王室専用機ですが、王室オリジナルの機体ではないのですね。
世界各国で特徴ある派手な機体をイメージしていましたが、案外普通な専用機ばかりでした。
“品格”という部分で派手なのはダメなのかな?
サミットの会場(歴代のサミット会場の建物画像一覧ページ)のように、各国の特徴がある機体が見たかったな。。。
でも、個人的にはカナダとヨルダンの専用機のカラーリングが格好良かったです!
日本の政府専用機はシンプルで上品ですが、世界各国がアッと驚くような、もっと派手なものにして欲しいのは私だけでしょうか?
もちろん税金の無駄遣いじゃない範囲でお願いしたいです!
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