2018/01/27
「税金高いよなぁ。。。」
今までに何度も感じたことがありませんか?
私たちが納めている税金は公共サービスなどに使われていることは”薄々”知ってますよね?
でも具体的に、税金は何に使われているのか、イマイチよくわかりません。
関連ページ:免税店ってどんな仕組み?コンビニも免税ってなんで?
そこで今回、私自身の勉強も含めて、身近な税金の使われ方、使い道をまとめてみました。
ここでは国の税金全体の使い道についてご紹介していますが、一番身近な税金である消費税については「消費税の使い道 内訳と使い道を作文向けに分かりやすく解説」で詳しくご紹介しています。
途中で「無駄遣いはやめてくれ~!」って言いたくなると思いますが、最後までお付き合いください。
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目次
税金を全部集めたら何円になる?
国のお財布には、個人や企業から徴収した各種税金がジャンジャン入ってきます。
私たちの年間のお給料を「年収」と言いますが、国の年収のことを「歳入」と言います。
その金額はおよそ100兆円弱。すごい金額ですね。
では、この100兆円はどうやって集まったお金なのかを見ていきましょう。
金額や割合はおおよそなので、全部足しても100兆円にも100%にもなりません。
●消費税 15兆円(16%)
●所得税 14兆円(15%)
●法人税 10兆円(10%)
●ガソリン税 2兆円 (3%)
●酒税 1兆円 (2%)
●相続税 1兆円 (2%)
●たばこ税 0.9兆円 (1%)
●その他税 2兆円 (3%)
●印紙税 1兆円 (1%)
●国債(借金)41兆円(44%)
すごい金額ですね。
でも、国の一番大きな収入源は「借金」っておかしいですよね。
年収500万円の人が、実は250万円は借りたお金だったってことです。
とりあえずここでは、借金(国債)の問題は横に置いておきましょう。
間接税の使われ方
いきなり”間接税”という難しい(懐かしい)言葉が出てきました。
税金には「直接税」と「間接税」がありますが、コンビニでビールを買った例で見てみましょう。
(例題)100円のビールに消費税を入れて108円で買った
- あなたは108円をコンビニに支払い
- このうち8円は、あなたが税金の負担者
- 納税の義務者はビールのメーカー
あなたは消費税を支払いましたが、コンビニに支払ったのではなく、コンビニに”預けた”ことになります。
このように、税金の負担者(あなた)と納税義務者(ビールメーカー)が異なる税のことを間接税と言います。
ではここから具体的に、間接税の種類と使われ方を見ていきます。
消費税
誰もが一番身近な税金は消費税です。これは国が徴収する税金です。
消費税はトータル15兆円で、歳入の中では一番大きな収入源です。
では実際には何に使われているのかな?
主な使い道は社会福祉です。
具体的には「医療」や「年金」、「介護」が該当します。
本当にちゃんと社会福祉に使ってくれてるのかな?
酒税・タバコ税
酒税やタバコ税はメーカーから出荷した時点で、メーカーが「納税義務者」として支払います。
そして、あなたがお酒を買った時点で、お店に「税金の負担者」として支払います。
酒税も間接税なので、先ほどご紹介した消費税の仕組みと似ていますね。
そして肝心の使い道ですが主に次の2点です。
- 国家公務員の人件費
- 地方交付税(国が県や市などの地方公共団体にあげるお金)
そしてこの地方交付税の使い道でも、一番大きいのは地方公務員の人件費です。
お酒の税金=公務員のお給料、と考えてください。
ガソリン税
正式には「揮発油税」と言います。
ガソリン100円分のうち、税金はどれくらい含まれていると思いますか?
何と約60%が税金です。
100円のうち、60円が税金です。
使い道ですが、主に道路関係に使われています。
新しく道路を作ったり、補修したりするお金ですね。
ただし、09年までは「特定財源」と言って、ガソリン税は道路関係にしか使ってはいけなかったのですが、今は何に使ってもよい税金(一般財源)になりました。
ガソリンは税金のかたまりなんですよ。
余談ですが、産油国ではガソリン税がゼロか極端に安く、ベネズエラのように1リッター当たり3円程度の国もあるようです。
50リッター満タンにしても150円か。うらやましいわ!
関連ページ:ガソリンの給油口は左右どっち?車内から一発でわかる方法
ここまでは間接税についてご説明しましたが、次は直接税について詳しくご紹介していきます。
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直接税の使われ方
所得税、市民税、固定資産税、自動車税
これらの使い道は、、、決まっていません。
そうです。ガソリン税の項目でご説明した「一般財源」なので、何に使ってもいいお金です。
国や各都道府県で使い道を決めてもいいのですが、実際には主に「民生費(社会保障)」や「公務員の人件費」に使われています。
また人件費か。高いよな。。。
関連ページ:自動車税って滞納したらいつ車が差し押さえられるの?
各種公共サービスの具体例
ここまで、「一般財源」「公務員の人件費」という言葉が続いたので、どうしてもネガティブなイメージになっていまったかもしれませんが、私たちの生活には欠かせない物もたくさんあります。
学校
誰もがお世話になる学校。
校舎の維持費や水道光熱費も必要ですが、一番大きなのは先生方のお給料。
これも「公務員の人件費」に該当します。
ちなみに、公立学校の小学生では児童一人当たり約90万円、中学高校の生徒では約100万円の教育費がかかっているそうです。
義務教育は授業料無料だし、高校も公立は授業料はすごく安い。
子どもたちにはもっと投資して欲しいです。
警察・消防
困った時にはすぐに駆け付けてくれます。
しかも年中無休で24時間営業。
税金が無ければ悪い奴も捕まらないし、火事を消してくれる人もいない。
ちなみに、救急車を1回呼ぶと、経費としては5万円くらいかかっている計算になるようです。
テレビで「話し相手になって欲しかった」といって119番通報するヤツがいると報道されていましたが、許せんな。。。
また、日本の死刑囚 収監人数とその生活のページでもご紹介しましたが、全国の刑務所や拘置所、少年院などで、1年間に約2,300億円使われています。
受刑者1人あたりで年間約250万円。
悪い人がいなくなれば、こんな税金も使わなくてもいいんですけどね。
健康保険
病院にかかると、ほとんどの治療は実費の3割負担で済みます。
無駄遣いや医者の医療費架空請求といった問題もありますが、本当に困っている人には無くてはならない制度です。
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ごみの収集
家庭ごみの収集も税金で賄われています。
これも絶対に必要ですね。
以前に公務員がストを起こしてゴミ収集がストップした国のニュースをやっていたのですが、街全体がゴミ屋敷のようでした。
図書館・美術館・博物館・文化財保護
文化的に生活するためには必要ですね。
特に図書館は、子供さんのいるご家庭はヘビーユーザーなのでは?
絵本って、結構高いですよね。
また、私は歴史的な建物が大好きなのですが、お城の維持にも税金が投入されています。
関連ページ:日本の国宝五城と重要文化財七城の一覧
災害復興
警察や消防だけでなく、災害時には自衛隊が支援してくれます。
国防の観点では賛否両論ありますが、災害復興ではやはり頼りになります。
本題:税金の使い道って誰が決めてるの?
ここが今日の本題です。
これまで税金の使い道をご説明してきましたが、一般人では知るすべのない無駄遣いがたくさんあります。
その税金の使い道を決めているのは、、、国会議員だったり、県会議員、市会議員です。
じゃあ、その議員は誰が選んでいるのかと言うと?
そう、私たちが選挙で直接選んでいる人たちが決めたルールなんです。
選挙って大事ですよ!
「どうせ投票しても俺の一票なんて」と思ってませんか?
選挙に行ってないヤツが文句言うな!と個人的には思っています。
税金の使い道を知ることで私たちの意識も変わるし、選挙に行くきっかけになるかもしれませんね。
ただし、“思わず笑っちゃう 選挙結果を左右した【無効票】の実例”にも書いていますが、投票用紙に余計なことは書かないようにしましょう!
大切な税金を正しく使ってくれる人を選びましょうね!
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