2018/01/27
海外旅行のお土産や自分用のショッピングで、必ずお世話になる免税店。
税金がかからず安くお買い物が出来るのは嬉しいですが、そもそもどんな仕組みで、なぜ『免税』なの?
免除されているのは『何税』なの?
そんな疑問はお持ちではないでしょうか。
免税店の仕組みや買い方の注意点についてご説明していきます。
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目次
免税店ってどこにあるの?
ひとくちに”免税店”と言っても、代表的な空港の中だけではなく、繁華街の家電量販店やドラッグストア、コンビニまで”免税店”を名乗っています。
空港免税店
ドラッグストア免税店
コンビニ免税店
空港内の免税店は分かりやすいですが、画像の『マツキヨ』や『セブンイレブン』も免税店なんです。
しかし、正確には『マツキヨの一部店舗』や『セブンイレブンの一部店舗』がだけが免税店です。
ますます分かりにくいですが、このマークがあるお店が免税店、ということと理解してください。
何の税金が”免税”なの?
普段お買い物をするとき、必ず消費税を支払っていますね。
免税店ではこの”消費税が免除”されています。
しかし、商品によってはお酒であれば”酒税“、タバコであれば”たばこ税“も免除されます。
ブランド物のバッグを海外で買って日本に持ち帰る場合は、”関税“が免除されています。
たとえば、タバコの代表的な銘柄の『セブンスター』だと、1カートン(10箱)4,600円ですが、免税店で買うと3,000円です。
1箱に換算すると460円の商品が300円で買える!
つまり、差額の160円が税金なんですね。
免税店で買い物できる人は?
空港の免税店
出国審査が終わった後の免税店では、誰でも買うことが出来ます。
日本から出国する時の免税店、日本へ帰国する時の免税店のどちらでもOKです。
ドラッグストアやコンビニの免税店
こちらは購入できる人が限られます。
セブンイレブンの免税店では、次に該当する人しか免税対象者として購入することが出来なくなっています。
- 非居住者(日本に入国してから 6ヶ月未満の外国人)
- 海外に居住している日本人
レジでパスポートを提示すると、購入記録票とともに封をされた商品が手渡されます。
出国審査時にこの購入記録表を提示しないと、その場で課税されてしまいます。
注意点としては、出国するまで袋を空けてはいけない、ということ。
万が一開封するともちろん課税されます。
理由としては、日本国内で消費しない前提で免税、になっているからです。
金額や数量の制限はある?
日本人が日本国内に持ち込める1人あたりの制限は以下の通り。
- 酒類3本(1本760ml程度の物)
- たばこ200本(日本製と外国製それぞれ200本ずつ最大400本)
- 香水2オンス(1オンスは約28ml)
- 上記を除き、20万円以内に収まる部分
これらは『一人当たり』なので、1グループ3名で海外に行けば、グループ全体で上記の3倍以内が免税扱いになります。
でも、子どもがお酒やたばこを買ったことにしても、もちろん課税されます。
誰が経営しているの?
空港内にある免税店が有名なので、私は国や自治体、外郭団体が経営していると思い込んでいましたが、コンビニやドラッグストアの例から見ても分かる通り、民間企業が運営しています。
『安く売って儲かるの?』と思いますが、そもそも安くなっている部分は税金です。
普通の買い物でも、お店はお客さんから税金を預かって代わりに納税しているだけなので、全然損していません。
売れば売るほど儲かります。
沖縄には海外旅行に行かなくても買える免税店がある!
どんな人が使えるの?
沖縄県の那覇には『DFS Tギャラリア沖縄』という免税店があります。
沖縄に旅行に行った日本人も、ここならパスポートなしで免税価格でお買い物ができます。
購入資格は『那覇空港で沖縄から出発する人』です。
フライト2時間前までに購入すると、那覇空港で搭乗手続きをした後に受け取りが出来る仕組み。
なぜ日本国内なのに免税なの?
『特定免税制度』という沖縄振興策があるからです。
しかし、香水やバッグは免税で買えるものの、タバコは販売していません!
免税なのでかなり安いのでは?と考えるかもしれませんが、商品によっては東京のお店のセール価格の方が安い場合もあるようです。
『免税だ!免税だ!』と浮かれてしまわないように注意しましょう。
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以上が免税店の仕組みと注意点でした。
海外旅行では必ず買い物をする免税店ですが、なぜ安くなるのかお分かりいただけましたでしょうか。
- 消費税だけでなく、酒税やたばこ税、関税がかからないから
- 繁華街にある免税店も、日本人は免税価格で買えない
- 数量や金額制限を超えるとしっかり課税されてしまう
- 経営母体は公営ではなく民間企業
- 沖縄には日本人でも使える免税店(日本でここだけ)がある
海外旅行ではついついたくさん買ってしまいがちですが、税金がかからないというだけで、場合によっては『日本のセール価格』のほうが安いケースも多々あるようですね。
長いこと海外旅行に行ってないし、記事を書きながら『子どもがもう少し大きくなったら久しぶりに行ってみたい!』と思いました。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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