2017/02/17
毎年春と夏に感動させてくれる甲子園の高校野球。
選手宣誓の内容も、お世話になった方たちへの感謝や、野球ができることへの感謝など、高校生とは思えないようなとてもしっかりした話です。
ところで、これまで春と夏の大会を合わせて約200回の選手宣誓が行われていますが、選手宣誓をした学校がそのまま優勝した高校が歴代で9校あります。
学校名や選手宣誓をした主将、主な選手や試合結果をご紹介していきます。
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選手宣誓校の選ばれ方
選手宣誓をする高校は、どうやって決まってるのか気になったことはないですか?
春・・・高野連会長がくじ引きで決める。
夏・・・立候補制。複数立候補の場合は主将たちが抽選。
「記念に選手宣誓したい」と立候補する学校もあれば、「試合に集中したい」と立候補しない学校もあって、意外と「俺が俺が!」という状況ではないようです。
昔は組み合わせ抽選会で1番のクジを引いた学校(主将)が選手宣誓をすることになっていましたが、夏の甲子園は平成13年から現行の立候補に変更されました。
選手宣誓して優勝した高校一覧
開催年 | 学校名 | 主将名 |
---|---|---|
昭和5年(夏) | 広島商 | 杉田栄 |
昭和8年(夏) | 中京商 | 吉田正男 |
昭和28年(夏) | 松山商 | 小川滋 |
昭和47年(春) | 日大桜丘 | 常田昭夫 |
昭和49年(夏) | 銚子商 | 宮内英雄 |
昭和54年(春) | 箕島 | 上野山善久 |
平成8年(春) | 鹿児島実業 | 林川大希 |
平成10年(夏) | 横浜 | 小山良男 |
平成27年(春) | 敦賀気比 | 篠原涼 |
選手宣誓が春夏合わせて200回のうち、その大会で優勝できたのはわずか9校。
本当にすごい確率です!
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昭和5年(1930年)広島商
当時はまだ旧制中学の時代で、出場校も全国の地区予選を勝ち抜いた22校だけでした。
1回戦:広島商14-4浪華商(大阪代表)
2回戦:広島商2-1 小倉工(北九州代表)
3回戦:広島商3-1 大連商(朝鮮代表)
4回戦:広島商4-1 和歌山中(紀和代表)
決勝 :広島商8-2 諏訪蚕糸(甲信越代表)
日本統治下の朝鮮や満州、台湾からも出場校がありました。
昭和8年(1933年)中京商
こちらも同じく出場校は22校。
準決勝の中京商対明石商の延長25回の試合は、高校野球史上で最長記録となっています。
主将でエースピッチャーだった吉田選手は、1回戦の善隣商戦でノーヒット・ノーランも達成。
吉田投手は1年からエースで、今も破られていない「夏三連覇」を達成。
甲子園通算成績は23勝3敗。史上最多です。
モテモテだっただろうな。。。
1回戦:中京商11-0 善隣商(朝鮮代表)
2回戦:中京商3-2 浪華商(大阪代表)
3回戦:中京商2-0 大正中(山陽代表)
4回戦:中京商4-0 明石中(兵庫代表)※延長25回
決勝 :中京商2-1 平安中(京津代表)
昭和28年(1953年)松山商
NHKでのテレビ放映が開始された年です。
戦後ですが、出場校はまだ23校しかありません。
2回戦:松山商2-0 秋田(奥羽代表)
3回戦:松山商4-0 御所実(紀和代表)
4回戦:松山商2-0 明治(東京代表)
決勝 :松山商3-2 土佐(南四国代表)
元巨人の西本聖投手は松山商業出身です。
昭和47年(1972年)日大桜丘
この年の入場行進曲は尾崎紀世彦の「また逢う日まで」でした。
ちなみに、「センバツ」は入場行進曲は毎年のヒット曲が選ばれていますが、「夏」の行進曲は毎年同じです。
毎年「全国高校野球選手権大会行進曲」
前回の「選手宣誓&優勝」から19年後。
どれだけ確率が低いかわかりますよね。
出場校は、春のセンバツなので27校です。
今と比べるとやっぱり少ないですね。
2回戦:日大桜丘6-0 松江商(島根代表)
3回戦:日大桜丘3-1 高知商(高知代表)
4回戦:日大桜丘3-2 東北(宮城代表)
決勝 :日大桜丘5-0 日大三(東京代表)
昭和49年(1974年)銚子商
この年から金属バットが正式に採用されました。
出場校は34校です。
1回戦:銚子商5-1 PL学園(大阪代表)
2回戦:銚子商5-0 中京商(三岐代表)
3回戦:銚子商6-0 平安(京都代表)
4回戦:銚子商6-0 前橋工(北関東代表)
決勝 :銚子商7-0 防府商(西中国代表)
初戦のPL戦以外は、全て零封。圧勝!
PL学園といえばPL学園出身の歴代プロ野球選手 あの選手もPL出身だった!のページもぜひご覧ください。
この大会の本塁打数は合計で11本。
金属バットの採用で、これからどんどんホームラン数が増えていきます。
なお、歴代で一番ホームランの多かった大会は、平成18年(2006年)大会の60本!
決勝は引き分け再試合になった、早稲田実業と駒大苫小牧戦。
田中将大投手と斎藤佑樹投手の投げ合い、懐かしい!
昭和54年(1979年)箕島
出場校は30校。
入場行進曲は、松山千春の「季節の中で」。
2回戦:箕島10-4 下関商(山口代表)
3回戦:箕島5-1 倉吉北(鳥取代表)
4回戦:箕島4-3 PL学園(大阪代表)
決勝:箕島8-7 浪商(大阪代表)
この年の対戦相手では、PL学園に広島カープの小早川毅彦、浪商に南海のドカベンこと香川伸行がいました。
平成8年(1996年)鹿児島実業
出場校は32校、入場行進曲は岡本真夜の「TOMORROW」です。
1回戦:鹿実2-1 伊都(和歌山代表)
2回戦:鹿実2-0 滝川二(兵庫代表)
3回戦:鹿実2-1 宇都宮工(栃木代表)
4回戦:鹿実3-2 岡山城東(岡山代表)
決勝 :鹿実6-3 智弁和歌山(和歌山代表)
平成10年(1998年)横浜
出場55校に大幅増加。
第80回の記念大会で、人口の多かった北海道・東京以外に、埼玉・千葉・神奈川・愛知・大阪・兵庫で各2校が選出されました。
1回戦:横浜6-1 柳ヶ浦(大分代表)
2回戦:横浜6-0 鹿実(鹿児島代表)
3回戦:横浜5-0 星稜(石川代表)
4回戦:横浜9-7 PL学園(南大阪代表)
5回戦:横浜7-6 明徳義塾(高知代表)
決勝 :横浜3-0 京都成章(京都代表)
この年の横浜高校は春夏連覇の偉業を達成し、今回の夏の大会ではエースの松坂大輔が決勝をノーヒット・ノーランで締めくくりました。
今も語られる、横浜一色の大会でしたね。
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平成27年(2015年)敦賀気比
出場32校、入場行進曲はアナ雪の「Let It Go〜ありのままで〜」です。
1回戦:敦賀3-0 奈良大付(奈良代表)
2回戦:敦賀2-1 仙台育英(宮城代表)
3回戦:敦賀4-3 静岡(静岡代表)
4回戦:敦賀11-0 大阪桐蔭(大阪代表)
5回戦:敦賀3-1 東海大四(北海道代表)
静岡高校は公立ながらも偏差値70オーバーの進学校。
しかも、過去に夏の甲子園と高校生クイズの両方とも優勝(1926年夏の甲子園・1988年高校生クイズ)している名門校。
高校生クイズ歴代優勝校一覧と偏差値!過去問と解答50問も!のページもぜひご覧ください。
現在のところ選手宣誓&優勝高は、2015年春のセンバツで優勝した敦賀気比高校が最後です。
これからも感動を楽しみにしたいです。
毎年ありがとう!
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