2017/02/17

大学院大学。”大学院”なのか、”大学”なのかどっちなんだ?という疑問に思う方が多いようです。
名前からして何なのか違いがよくわからないですが、今日やっと意味が分かってスッキリできますよ!
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大学院大学は”大学院”だ
大学院大学の定義
これまでの大学院は 4年制大学の学部に付随し,その上に修士や博士課程といった専門過程を置いて教育を行なうのが原則でした。
しかし、大学院大学は通常の大学のような学部を置かず,大学院だけしかない大学のことを指します。 独立大学院とも言います。
つまり、いきなり高いレベルの研究や学習を行う機関です。
なぜそんなややこしい名前なの?
法律で”〇〇大学院”が名乗れないからです。
“〇〇大学大学院”はOKですが、”〇〇大学院”は不可なんです。
つまり、4年制大学にくっついている大学院は”東京大学の大学院”と名乗れますが、大学院単体しかない場合はダメ。
変な名前ですが、苦肉の策、といった感じで”大学院大学”となりました。
大学院大学は何年制?
一般の大学・・・4年制(医学・薬学等は6年)
修士課程 ・・・大学(いわゆる学部)卒業後に大学院の修士課程に入学。最短2年ですが、3年生や4年生も多いです。論文や実験で成果が認められて卒業(=修了、という)すると『修士』の称号が貰えます。
博士課程 ・・・修士課程を卒業後に入学し、最短3年。修了に5年かかり人も多いです。また、修了しただけでは『博士』を名乗ることは出来ず、論文や研究実績が審査にかけられて、合格できた人が『博士』を名乗れます。
大学院大学・・・これは、実はバラバラなんです。専門学校が運営している大学院大学では最短1年で修了できるケースもあり、国立の大学院大学では最短5年で修了、といったケースもあります。
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法科大学院って?
大学院大学と同じく、学部を置かずに法律の専門職を育てる大学院として『法科大学院』があります。通称”ロー・スクール”と呼ばれます。
これは学部卒の人は最短5年で、修士課程修了の人は3年目から途中編入のような形で入学します。
実際のところ、入学する人は多いのか?
『スペシャリストを育てる』『働きながら専門課程を勉強する』といった趣旨で設立されましたが、2000年代半ばに設立ブームがあったものの、授業内容が稚拙であったり、国が指定している要件(教授の人数)などを満たしていないなどの問題が多く発生しました。
また、そもそも入学希望者が少なく、経営として成り立たずに閉鎖してしまったケースもかなり多いです。
まとめですが、大学院大学は、大学院でした!
おまけ:博士の帽子の意味
よくテレビなので見かける博士の四角い帽子ですが、意味をご存知でしょうか?
4つの基本的な学問である法学、医学、工学、神学を意味しており、それらの学位を与えられた人がかぶる帽子なんです。
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