2018/01/27
通勤や移動で電車に乗る機会が多いのですが、ある日、自宅最寄駅のベンチの向きが変わっていました。
線路と並行ではなく、反対向きに設置されていました。
普通はこんな感じですが。
最寄りの駅ではこんな感じ。
かなり違和感がありません?
今までは線路に向かって座るようなポジションになっていましたが、何故だ?とその場で理由を考えたところ、『コレだ!』と思える理由が一つ浮かびました。
覗き見防止
短いスカートの女性だと反対側のホームから中が見えてしまうからだ、との結論。
最近は女性専用車両がJRも私鉄にも普及しているので、女性への配慮の一環に違いない!と結論付けたのですが、調べてみると全然違いました。
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酔っ払い客への対応だった
転落事故の原因と驚きの人数
酔っ払いがベンチから立ち上がって線路に向かって歩き出し、そのまま落ちてしまう事故が多かったための対応だそうです。
『線路への転落事故』のイメージとしては、
- ホームの線路沿いを歩いていて急に体調が悪くなった(怖いですね)
- 歩きスマホで線路に落下(これは自業自得だと思いますが…)
こんなイメージでしたが、転落事故全体の60%が酔っ払いがベンチから立ち上がって歩き出し、そのまま線路に落ちる、ということだったらしいです。
国土交通省の調べによると、全国の線路落下事故は昨年3,000件以上!あるんですって。
ということは1,800人以上の酔っ払いが、ベンチから歩いてホームに落ちていたという計算。
1日あたり5人もどこかの駅で酔っ払いが線路に落ちているんです。
ちょっと多すぎないか?
ちなみに、落下の心配がない待合室のベンチは、従来通り。
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いつからベンチの向きが変わったのか?
いつからこうなったの?と思って調べてみると、どうやらJR西では全国に先駆けて1年以上前(2015年1月)から進めているらしい。あまりベンチに座ることがなかったので長いこと気付かなかったです。
といっても、まだJR西の駅全てで変わった訳ではなく、徐々に進めて行っている段階。
でも全てのホームに柵を取り付ける場合と比べて、費用は大幅に少なくなりますからいいアイディアですね。
ただ、ホームが狭い駅では対応が難しく、残念ながら変更できないようです。
まとめ
ベンチの向きを変えるのはいいアイディアなので、移設後の転落事故数がどれくらい減ったのか結果集計結果はまだ発表されていませんが、早く知りたいですね。
私も友人と楽しくお酒を飲んで電車で帰宅することもありますが万が一の事故に遭わないように、みなさん飲みすぎにはくれぐれもご注意ください!
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