2018/01/27
ボクシングで初めて日本人の世界チャンピオンが誕生したのは、1952年5月19日の白井義男で、世界フライ級王者を4回防衛しました。
何度か「日本人チャンピオン不在」の時期もありましたが、2018年10月8日時点で日本のジム所属の世界王者は5人!
ボクシングの団体が増えたり階級が増えたりしたので世界王者の総数は増えていますが、ここではこれまで日本のジム所属で世界チャンピオンになった選手の一覧や戦績、KO率などをランキング形式でご紹介していきます。
【日本のボクシングチャンピオンが誕生した年のグラフ】
2004年以降、日本のボクシングチャンピオンがかなり増えていることがわかります。
2017年は、これまでで最多の9人の日本人世界王者が誕生しました。
・プロ野球の球団別年俸総額 2016年までの過去推移
・2016年夏の高校野球 甲子園出場校偏差値ランキング
・歴代最速ピッチャーランキング 高校生や日本と世界の最速投手
目次
日本のジム所属の歴代ボクシング世界王者
これ以降の戦績や勝率等は、いずれも2017年12月時点の数字です。
選手(初王座に就いた年) | 試合数 | 勝ち | KO | 負け | 分け |
---|---|---|---|---|---|
白井義男(1952年) | 58 | 48 | 20 | 8 | 2 |
ファイティング原田(1962年) | 63 | 56 | 23 | 7 | 0 |
海老原博幸(1963年) | 68 | 62 | 33 | 5 | 1 |
藤猛(1967年) | 38 | 34 | 29 | 3 | 1 |
沼田義明(1967年) | 55 | 44 | 12 | 8 | 3 |
小林弘(1967年) | 75 | 61 | 10 | 10 | 4 |
西城正三(1968年) | 38 | 29 | 8 | 7 | 2 |
大場政夫(1970年) | 38 | 35 | 16 | 2 | 1 |
柴田国明(1970年) | 56 | 47 | 25 | 6 | 3 |
輪島功一(1971年) | 38 | 31 | 25 | 6 | 1 |
選手(初王座に就いた年) | 試合数 | 勝ち | KO | 負け | 分け |
ガッツ石松(1974年) | 51 | 31 | 17 | 14 | 6 |
大熊正二(1974年) | 49 | 38 | 20 | 10 | 1 |
花形進(1974年) | 65 | 41 | 7 | 16 | 8 |
ロイヤル小林(1976年) | 43 | 35 | 27 | 8 | 0 |
具志堅用高(1976年) | 24 | 23 | 15 | 1 | 0 |
工藤政志(1978年) | 24 | 23 | 12 | 1 | 0 |
中島成雄(1980年) | 19 | 13 | 7 | 5 | 1 |
上原康恒(1980年) | 32 | 27 | 21 | 5 | 0 |
三原正(1981年) | 25 | 24 | 15 | 1 | 0 |
選手(初王座に就いた年) | 試合数 | 勝ち | KO | 負け | 分け |
渡嘉敷勝男(1981年) | 25 | 19 | 4 | 4 | 2 |
渡辺二郎(1982年) | 28 | 26 | 18 | 2 | 0 |
友利正(1982年) | 26 | 19 | 5 | 7 | 0 |
小林光二(1984年) | 31 | 24 | 15 | 4 | 3 |
新垣諭(1984年) | 16 | 12 | 9 | 3 | 1 |
浜田剛史(1986年) | 24 | 21 | 19 | 2 | 1 |
六車卓也(1987年) | 31 | 26 | 20 | 3 | 2 |
井岡弘樹(1987年) | 42 | 33 | 17 | 8 | 1 |
大橋秀行(1990年) | 24 | 19 | 12 | 5 | 0 |
レパード玉熊(1990年) | 33 | 27 | 13 | 5 | 1 |
選手(初王座に就いた年) | 試合数 | 勝ち | KO | 負け | 分け |
畑中清詞(1991年) | 25 | 22 | 15 | 2 | 1 |
辰吉丈一郎(1991年) | 28 | 20 | 14 | 7 | 1 |
鬼塚勝也(1992年) | 25 | 24 | 17 | 1 | 0 |
平仲明信(1992年) | 22 | 20 | 18 | 2 | 0 |
勇利アルバチャコフ(1992年) | 24 | 23 | 16 | 1 | 0 |
オルズベック・ナザロフ(1993年) | 27 | 26 | 19 | 1 | 0 |
薬師寺保栄(1993年) | 28 | 24 | 16 | 3 | 1 |
川島郭志(1994年) | 24 | 20 | 14 | 3 | 1 |
竹原慎二(1995年) | 25 | 24 | 18 | 1 | 0 |
山口圭司(1996年) | 38 | 29 | 11 | 8 | 1 |
選手(初王座に就いた年) | 試合数 | 勝ち | KO | 負け | 分け |
飯田覚士(1997年) | 28 | 25 | 11 | 2 | 1 |
畑山隆則(1998年) | 29 | 24 | 19 | 2 | 3 |
戸高秀樹(1999年) | 26 | 21 | 10 | 4 | 1 |
徳山昌守(2000年) | 36 | 32 | 8 | 3 | 1 |
星野敬太郎(2000年) | 33 | 23 | 6 | 10 | 0 |
セレス小林(2001年) | 32 | 24 | 14 | 5 | 3 |
新井田豊(2001年) | 28 | 23 | 9 | 2 | 3 |
佐藤修(2002年) | 33 | 27 | 16 | 3 | 3 |
イーグル・デーン・ジュンラパン(2004年) | 20 | 18 | 6 | 2 | 0 |
川嶋勝重(2004年) | 39 | 32 | 21 | 7 | 0 |
選手(初王座に就いた年) | 試合数 | 勝ち | KO | 負け | 分け |
高山勝成(2005年) | 40 | 31 | 12 | 8 | 1 |
長谷川穂積(2005年) | 41 | 36 | 16 | 5 | 0 |
越本隆志(2006年) | 43 | 39 | 17 | 2 | 2 |
名城信男(2006年) | 26 | 19 | 13 | 6 | 1 |
亀田興毅(2006年) | 35 | 33 | 18 | 2 | 0 |
坂田健史(2007年) | 44 | 36 | 17 | 6 | 2 |
内藤大助(2007年) | 42 | 36 | 23 | 3 | 3 |
ホルヘ・リナレス(2007年) | 43 | 40 | 27 | 3 | 0 |
小堀佑介(2008年) | 27 | 23 | 12 | 3 | 1 |
西岡利晃(2008年) | 47 | 39 | 24 | 5 | 3 |
選手(初王座に就いた年) | 試合数 | 勝ち | KO | 負け | 分け |
粟生隆寛(2009年) | 32 | 27 | 12 | 3 | 1 |
石田順裕(2009年) | 40 | 27 | 11 | 11 | 2 |
内山高志(2010年) | 27 | 24 | 20 | 2 | 1 |
亀田大毅(2010年) | 34 | 29 | 18 | 5 | 0 |
李冽理(2010年) | 26 | 20 | 10 | 4 | 2 |
下田昭文(2011年) | 37 | 30 | 13 | 5 | 2 |
井岡一翔(2011年) | 26 | 24 | 14 | 2 | 0 |
清水智信(2011年) | 24 | 19 | 9 | 4 | 1 |
八重樫東(2011年) | 31 | 25 | 13 | 6 | 0 |
山中慎介(2011年) | 31 | 27 | 19 | 2 | 2 |
選手(初王座に就いた年) | 試合数 | 勝ち | KO | 負け | 分け |
佐藤洋太(2012年) | 30 | 26 | 12 | 3 | 1 |
五十嵐俊幸(2012年) | 25 | 21 | 11 | 2 | 2 |
河野公平(2012年) | 42 | 32 | 13 | 10 | 1 |
宮崎亮(2012年) | 29 | 24 | 15 | 2 | 3 |
三浦隆司(2013年) | 34 | 29 | 22 | 3 | 2 |
江藤光喜(2013年) | 22 | 17 | 13 | 4 | 1 |
亀田和毅(2013年) | 34 | 32 | 20 | 2 | 0 |
井上尚弥(2014年) | 18 | 18 | 16 | 0 | 0 |
田口良一(2014年) | 33 | 27 | 12 | 4 | 2 |
田中恒成(2015年) | 13 | 13 | 7 | 0 | 0 |
選手(初王座に就いた年) | 試合数 | 勝ち | KO | 負け | 分け |
木村悠(2015年) | 22 | 18 | 3 | 3 | 1 |
小国以載(2016年) | 24 | 21 | 8 | 2 | 1 |
福原辰弥(2017年) | 33 | 21 | 7 | 6 | 6 |
久保準(2017年) | 15 | 13 | 9 | 2 | 0 |
拳四朗(2017年) | 15 | 15 | 8 | 0 | 0 |
比嘉大吾(2017年) | 16 | 15 | 15 | 1 | 0 |
京口紘人(2017年) | 13 | 13 | 9 | 0 | 0 |
木村翔(2017年) | 23 | 18 | 11 | 3 | 2 |
岩佐亮佑(2017年) | 29 | 26 | 16 | 3 | 0 |
選手(初王座に就いた年) | 試合数 | 勝ち | KO | 負け | 分け |
村田諒太(2017年) | 16 | 14 | 11 | 2 | 0 |
尾川堅一(2017年) | 25 | 23 | 17 | 1 | 0 |
山中竜也(2017年) | 19 | 16 | 5 | 3 | 0 |
私はボクシングが好きですが、正直なところ知らない選手もたくさんいました。
80人以上もいたんですね。
世界の各ボクシング団体が分離・独立した結果、現在は4つの団体が世界王者を認定していて、階級もそれぞれ17階級。
重複のチャンピオンを考えなければ4団体×17階級で68人の世界王者がいることになります。
◆WBA(1922年創設)
◆WBC(1963年創設)
◆IBF(1979年創設)
◆WBO(1998年創設)
試合数が多かった歴代チャンピオンランキング
最初の表を、試合数の多い順番にベスト10まで並べ替えるとこのようになります。
1位:小林弘 75試合
2位:海老原博幸68試合
3位:花形進 65試合
4位:ファイティング原田63試合
5位:白井義男 58試合
6位:柴田国明 56試合
7位:沼田義明 55試合
8位:ガッツ石松 51試合
9位:大熊正二 49試合
10位:西岡利晃 47試合
試合数が多い選手は、昭和のボクサーが多いですね。
小林弘はプロ9年で75試合。1年あたり8試合以上の計算になります。
最近のプロボクサーは、体への負担を考慮して1年に平均で3~5試合。
・試合終了後は2週間休養
・KO負けしたら90日間休養
・4連続負けしたら120日間休養
こういったルールが出来たので、もう「総試合数75」というのは破られないでしょうね。
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勝数が多い歴代チャンピオンランキング
1位:海老原博幸 62勝
2位:小林弘 61勝
3位:ファイティング原田56勝
4位:白井義男 48勝
5位:柴田国明 47勝
6位:沼田義明 44勝
7位:花形進 41勝
8位:ホルヘ・リナレス40勝
9位:西岡利晃 39勝
9位:越本隆志 39勝
10位:大熊正二 38勝
試合数の多いチャンピオンが、必然的に勝数が多くなります。
昔はいまと比べて休養期間のルールが緩く、ファイトマネーも低かったことも影響しているようです。
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KO勝利率が高い歴代チャンピオンランキング
KO率は、「勝ち試合のうちのKO勝ちの割合」ではなく、「総試合数に対してのKO勝ちの割合」で求めています。
TKOも含みます。
順位 | 王者名 | KO率 (KO勝ち/総試合数) |
1位 | 比嘉大吾 | 93.7%(15/16) |
2位 | 井上尚弥 | 88.2% (15/17) |
3位 | 平仲明信 | 81.8% (18/22) |
4位 | 浜田剛史 | 79.2% (19/24) |
5位 | 藤猛 | 76.3% (29/38) |
6位 | 内山高志 | 74.0% (20/27) |
7位 | 村田諒太 | 73.3%(11/15) |
8位 | 竹原慎二 | 72.0% (18/25) |
9位 | 尾川堅一 | 70.8%(17/24) |
10位 | ナザロフ | 70.4% (19/27) |
11位 | 京口紘人 | 70.0% (7/10) |
12位 | 久保準 | 69.2%(9/13) |
13位 | 鬼塚勝也 | 68.0% (17/25) |
14位 | 勇利アルバチャコフ | 66.7% (16/24) |
15位 | 輪島功一 | 65.8% (25/38) |
16位 | 上原康恒 | 65.6% (21/32) |
17位 | 畑山隆則 | 65.5% (19/29) |
18位 | 三浦隆司 | 64.7% (22/34) |
19位 | 六車卓也 | 64.5% (20/31) |
20位 | 渡辺二郎 | 64.3% (18/28) |
21位 | ロイヤル小林 | 62.8% (27/43) |
21位 | ホルヘ・リナレス | 62.8% (27/43) |
23位 | 具志堅用高 | 62.5% (15/24) |
現役王者がたくさんいますが、やっぱりKO勝利は見ていてカッコいいですね!
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世界王者防衛回数ランキング
1位:具志堅用高 13回
2位:山中慎介 12回
3位:内山高志 11回
3位:井岡一翔 11回
4位:渡辺二郎 10回
4位:長谷川穂積 10回
7位:勇利アルバチャコフ 9回
7位:徳山昌守 9回
7位:亀田興毅 9回
具志堅用高の防衛13回は一度も王座陥落がなく、連続防衛の日本記録。
しかも一度も階級を変えていないので、4年半もライトフライ級の王座を守りました。
最年少日本人王者ランキング
順位 | 氏名 | 世界王者年齢 |
---|---|---|
1位 | 井岡弘樹 | 18歳9ヶ月 |
2位 | ファイティング原田 | 19歳6ヶ月 |
3位 | 亀田興毅 | 19歳8ヶ月 |
4位 | 田中恒成 | 19歳11ヶ月 |
5位 | 新垣諭 | 20歳1ヶ月 |
6位 | 井上尚弥 | 20歳11ヶ月 |
7位 | 大場政夫 | 21歳0ヶ月 |
8位 | 亀田大毅 | 21歳1ヶ月 |
9位 | 具志堅用高 | 21歳3ヶ月 |
10位 | 辰吉丈一郎 | 21歳4ヶ月 |
11位 | 渡嘉敷勝男 | 21歳4ヶ月 |
12位 | 西城正三 | 21歳7ヶ月 |
13位 | 井岡一翔 | 21歳10ヶ月 |
14位 | 高山勝成 | 21歳10ヶ月 |
15位 | 亀田和毅 | 22歳0ヶ月 |
1位の井岡弘樹は18歳9ヶ月で 世界ミニマム級王者に、その後22歳11ヶ月でWBA世界ライトフライ級王者になりました。
10代で世界チャンピオンになった日本人ボクサーは、歴代で4人もいたんですね。
ちなみに亀田3兄弟は3人とも、15位以内にランクインしています。
すごい兄弟だ。。。
余談ですが、相撲の最年少横綱は21歳2ヶ月。
ボクシングって10代の世界王者が4人もいるんですから、すごい!
王座獲得までの試合数ランキング
5試合目 田中恒成(WBOミニマムフライ級)
6試合目 井上尚弥(WBCライトフライ級)
7試合目 井岡一翔(WBCミニマム級)
8試合目
・新垣諭(IBFバンダム級)
・辰吉丈一郎(WBCバンダム級)
・名城信男(WBAスーパーフライ級)
・京口紘人(WBIミニマム級)
9試合目
・具志堅用高(WBAジュニアフライ級)
・井岡弘樹(WBCストロー級)
田中恒成選手は世界戦5試合目で世界の頂点に立ったんです。
才能ももちろんですが、すっごい努力をしたはずです。すごい!
世界チャンピオンのファイトマネー
プロボクサーといっても、無名選手のファイトマネーは1試合数万円。
勝っても負けても報酬は変わりません。
ランクが上がると報酬も上がりますが、ファイトマネーだけで食べていけるのは、世界チャンピオンクラスのほんの一握りです。
では一体チャンピオンのファイトマネーはどれくらいでしょうか?
辰吉VS薬師寺のタイトル戦では辰吉が5,000万円、薬師寺が2,500万円だったと言われています。
また、畑山隆則の3回目の防衛戦、西岡利晃の7回目の防衛戦では1回のファイトマネーは推定7,000万円。
海外を見ると、メイウェザーvsパッキャオ戦は、それぞれ200億円と120億円を得たそうです。
夢がありますね!
日本人の世界チャンピオンが増えてきて、近年またボクシングが盛り上がってきました。
アマチュアからプロに転向した村田諒太選手がロンドンオリンピックで活躍したり、美人が多いと評判の女子ボクサーも雑誌やテレビの露出が増えてきました。
また、すったもんだありましたが、亀田3兄弟もボクシング界の話題が増えたという部分では、かなり貢献していませんか?
個人的には結構好きなんですけど。
今回いろんなボクシングのランキングをご紹介しましたが、今後の選手が記録を更新してくれることを願います!
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コメント
日本の世界チャンピオンは守られ過ぎています。海外での試合は少なく殆どが軽量級です。パッチャオ選手は増量して試合をしています。同じアジア人です。ネットがあるから世界の情報も沢山入って来ます。日本では世界戦と言っても海外では試合をしません。今の時代他のスポーツ選手は海外で試合や活躍をされている人が沢山いてます。 減量と言う楽な方に向いている日本のボクシング業界、怪我をするから試合をしない、海外に行って人肌脱いでやろうと思わない限り日本人からはこれからもスターは生まれません。
by 金星宏幸(きんせいひろゆき) 2017年8月15日 9:58 PM