2018/01/27
お料理やお菓子作りに欠かせないバターですが、ここ数年は毎年クリスマス時期になるとバターが全国で品薄状態になっています。
『マーガリンで代用できるのか?』『そもそもバターとマーガリンって何が違うの?』という疑問が出てきますが、詳しく調べてみましたので、スッキリしてください!
バターとマーガリンの違い
いきなり結論ですが、それは原料の違いです。
バター :牛乳が原料
マーガリン:牛乳以外で出来ている(主に植物性脂肪)
ざっくりと説明するとこんな感じです。
更に細かく説明すると、バターとは”省令”で定められた規定があります。
生乳・牛乳から得られた脂肪粒を練圧したもの。
成分が乳脂肪分80.0%以上、水分17%以下、大腸菌群陰性。
この規定から少しでも外れると“バター”と名乗ることが出来ないんですね。
一方で、マーガリンにも規定があります。
マーガリン :油脂含有率80%以上のもの
ファットスプレッド:油脂含有率75%未満で、風味原料(果実やナッツ、チョコなどを)加えることが出来る
ちょっと訳がわからなくなりそうなので、“バター=牛乳”、”マーガリン=植物性油脂”と覚えておきましょう。
ちなみに、マーガリンの原料は主に次の4つがメインになっています。
「大豆油」「コーン油」「菜種油」「パーム油」
それぞれの原料によって「軽い」とか「さっぱり」といった味の特徴がありますが、やはりバターほどのコクは無いものが多いです。
マーガリンでバターの代用はできるの?
料理のレシピを読むと、ほとんどが”バター〇グラム”と書かれています。
じゃあバターが無い時はマーガリンを代用しても問題ないのでしょうか?
答えは、全く問題ありません!
一般的には、バターの方が風味が良いと言われていますが、洋菓子のパティシエさんの中にはあえてバターではなくマーガリンを使う人も多いです。
マーガリンの方が脂肪分の割合が少ない製品が多いので、仕上がりが軽くなるようです。
ただ、量を多く使う場合は、やはりバターの方がコクがはっきりと出せます。
お料理の仕上がりをイメージして、重めのコクを出したい時にはバター、軽めに仕上げたい時はマーガリン、といった使い分けをしてみてはいかがでしょうか。
バターとマーガリンのカロリー比較
製品によってカロリーは違いますが、代表的なバターとマーガリンで比較してみました。
100gあたり | よつ葉バター | ネオソフト |
カロリー | 731kcal | 600kcal |
脂質 | 80.8g | 66.0g |
マーガリン(ネオソフト)のほうがカロリーも脂質の量も少ないですね。
他の商品でも似たような傾向ですが、一般的にはバターよりもマーガリンの方がカロリーが少ないようです。
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トランス脂肪酸
“マーガリンはバターよりも低カロリー”というイメージがありますが、原料が動物性脂肪と植物性脂肪の違いにあるようです。
しかし、マーガリンには”トランス脂肪酸”と言われるものが入っています。
このトランス脂肪酸は自然界には微量しか存在していませんが、マーガリンなどを生成する過程で植物油に水素を付加すると発生します。少量の接種では問題ないようですが、大量に摂取したり体内に蓄積されると、心臓疾患を高めるリスクがあると言われています。
セブンイレブンではこのトランス脂肪酸を減らしたパンを作っており、”コンビニの食品は体に悪い”というイメージももはや過去の物なのかもしれませんね。
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なぜ毎年”バター不足”が起こる?
今年(2016年)も、年末のバター不足を見越して、6千トンを緊急輸入することが決まっています。
なんで毎年こうなるの?
原因は”牛の頭数減少“で、バターの原料になる生乳の生産量が減っているからなんです。
生乳からは、“牛乳”などの飲用を優先して加工するため、バターに回す生乳が減ってしまうんですね。
ただし、緊急輸入でバター不足は解消しても、生乳からは生クリームも作られます。
優先順位としては
- 牛乳
- バター
- 生クリーム
このようになるため、クリスマス時期には生クリームが不足します。
洋菓子屋さんは毎年大変なんです!
ここまで、『バターとマーガリンの違い』をご説明してきましたが、いかがでしたか?
- バターは牛乳から、マーガリンは植物油から出来ている
- バターが無ければマーガリンで代用可能
- 料理のコクをはっきりと出したい時はやっぱりバターがおすすめ
- マーガリンは低カロリーだけど、トランス脂肪酸が入ってるので過剰摂取はダメ
私は脂肪やカロリーが気になるからマーガリンに一票入れたいけど、やっぱりバターの方が美味しい!
居酒屋さんで”ジャガバター”ではなくて”ジャガマーガリン”だとおいしくなさそうですよね?
バターとマーガリン、上手に使い分けて健康的な食生活を保ちましょう!
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