2018/01/27
仕事で人と会ったり電話を受けたとき、「この人、全然敬語使えてないな。。。」と思うことはありませんか?
若手や新人さんの間違いだと「もうちょっと敬語勉強しようね」で済みますが、中堅やベテランさんで敬語がおかしな人は、部下や後輩、得意先からもこっそりバカにされるかもしれません!
ではあなたの使っている敬語はどうですか?
実は怪しい、実はそんなに自信がないんじゃないでしょうか。
ここでは「あなたも絶対に間違えている敬語20選」を一覧にしてご紹介しますので、1つずつ修正していきましょうね。
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実は間違っているビジネス敬語の使い方
尊敬語や謙譲語を使い分けるのは難しいですね。
普段から正しい敬語を使い慣れていないと、とっさには出てこないものです。
相手と顔を合わせての会話、電話、メールなど、あなたが実際に敬語を使っている場面をイメージしながら読んでみてくださいね。
ご苦労さまです
新人さんがよくやる間違いですが、中堅のビジネスマンでもよく上司に使っているのを聞きます。
☓ ご苦労様です・・・部下など目下の人に対しての労いの言葉。
◯ お疲れ様です・・・目上の人に対しては、こちらが適切です。
了解しました
相手に対しての敬意は含まれない言葉です。
「OKです」と同じ程度の意味合いしか無いと考えましょう。
正しくは、「畏まりました(かしこまりました)」や「承知しました」、「承知いたしました」です。
お世話様です
電話でよく聞くフレーズですが、お客様に対して使うのは適切ではありません。
「お世話になっております」が適切ですね。
貴社・御社・弊社・当社
貴社・・・書類やメールで使う言葉
御社・・・話し言葉
当社・・・会話や書類、メールで使用
弊社・・・「当社」よりもさらにへりくだった言葉
これはシンプルですが、間違って使っている人をよく見かけます。
存じ上げる
「◯◯商事さんについては存じ上げております」は、実は間違いです。
「存じ上げる」は対象が人の場合に使う言葉。
「◯◯商事さんについては存じております」が正解です。
各位様、各位殿
主に書類やメールの先頭部分に書く言葉ですが、本当に間違いが多いです。
「各位」はもともと敬意が含まれた言葉なので、「様」や「殿」は不要です。
「営業部各位」や「入居者各位」だと一見不遜な感じに見えなくもないですが、大丈夫です!
◯◯社長さん
役職に敬称を付けるのは間違い。
「社長の◯◯さん」や、「◯◯社長」が正しい使いかたです。
お名前を頂戴できますか
正しくは「お名前をお聞かせいただけますか」です。
「お名刺を頂戴できますか」は間違いではありません。
「頂戴」を使うのは対象がモノの時ですね。
◯◯様が参られました
アポイントのお客様が来社された時などに使いますね。
「参る」は謙譲語なので、相手に使ってはいけません。
正しくは「◯◯様がお見えです」
カワイ様でございますね
対象がお客様や社外の方の場合は適切ではありません。
正しくは「カワイ様でいらっしゃいますね」です。
ただし、次のような場合は「ございますね」でも問題ありません。
カワイ 「カワイの漢字は、さんずいの“河”に・・・」
私 「さんずいの“河”でございますね」
おられますか?
相手先の会社を訪問したり、電話をかけたりした場合に使ってませんか?
「いらっしゃいますか?」が正しい表現。
「おる」は自分が「いる」の謙譲語なので、相手に対しては使わないです。
どちらにいたしますか
「いたします」は謙譲語なので、あなたが「こちらにいたします」と言うのは正しいですが、相手に使うのは不適切。
正しくは「どちらになさいますか」ですね。
できません
お客様や上司に「出来ないです」とは言いにくいものですが、出来ないことは出来ないとハッキリ伝えないといけません。
「できません」は「一切受け付けない」というニュアンスになるので、「致しかねます」や「難しいです」といった表現を使いましょう。
教えて下さい
ビジネス文書では「ご教授ください」や「ご教示ください」が使われます。
教授・・・学問などを教える
教示・・・知識や方法を教える
なので、ビジネス文書で方法を教えて下さい、お知恵を貸してください、という意味であれば「ご教示ください」を用います。
しかし会話表現では「ご教示」は堅苦しいので、「ご指導ください」や「ご指南ください」のほうが良いですね。
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お休みを頂戴しております
休みはお客様からではなく、会社から貰っています。
「◯◯はお休みを頂戴しております」だと、会社(自社)に対しての敬語になるので、お客様に対しては「◯◯は休みをとっております」が適切です。
書類、拝見していただけましたか?
お客様からいただいた書類を見た時は「書類拝見しました」です。
お客様や上司にお渡しした書類を見てくれたかの確認の場合は「ご覧いただけましたか」です。
「先日のお渡しした提案書ですが、拝見いただけましたか?」は完全に間違い。
なるほどですね
相手に対して相槌を打つ意味合いで使う人が多いですね。
しかし、「なるほど」は目下の人に使う表現です。
相槌であれば「はい」、返事であれば「わかりました、承知しました」、同意であれば「おっしゃるとおりです」を使いましょう。
すみません
ついつい使ってしまいがちですが、社外の方や目上の人に使う言葉ではありません。
「申し訳ございません」が正しいですね。
また、「すみません」は“謝意”だけでなく“お礼”の意味で使ってしまう場合もあります。
口癖になっている人が多いので、お礼をお伝えする場合は「ありがとうございます」を使いましょう。
言われた側も、「ありがとう」のほうがきっと気持ちいいですよね。
とんでもございません
よくありますね。
「とんでもない」は一つの単語なので、「ない」だけを外すことはできません。
「いいえ、とんでもないです」や「とんでもないことです」、または近い意味で「滅相もございません」が適切。
よろしかったでしょうか
「今」の時点で相手から承認を得ようとしているタイミングなので、「・・・かったでしょうか」の過去形は不自然です。
正しくは「よろしいでしょうか」です。
ただし、「先週のお客様への対応は、あれでよろしかったでしょうか」は過去の行動のことなので、「・・・かったでしょうか」でも問題ありません。
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~のほう、~から
敬語ではありませんが、間違って定着した言葉です。
- 書類のほうをお持ちしました → 書類をお持ちしました
- 1万円からお預かりいたします → 1万円お預かりいたします
言葉よりも誠意を大切に
間違えやすいビジネス敬語をご紹介してきましたが、「俺(私)は完璧だよ!」という人は少ないのではないでしょうか?
ただし、信頼を得たりコミュニケーションを図るには、言葉や文章よりも、相手への誠意が一番!
特に謝罪の場合は、心がこもっていない「申し訳ありませんでした」よりも、誠心誠意「すみませんでした!」と言われたほうが納得しませんか?
言葉を覚えることは大事ですが、相手も人間です。
気持ちを大事にして、気持よく仕事をしましょう!
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