2018/01/27
私は仕事や旅行でレンタカーをよく利用しています。
一緒に乗る人数が増えたり、大きな荷物を載せたり、雪の時はスタッドレスタイヤ付きを選べたり、とても便利ですよね。
でも20代の頃にレンタカーの保険代をケチってしまい、痛い思いをした苦い思い出があるんです。
なので今回は、レンタカー保険の簡単な仕組み・内容と併せて、『保険は絶対に加入した方がいいですよ!』というメッセージも込めたいと思います。
ただし、トヨタ・日産・オリックスなどの大手レンタカー会社の保険について記載しています。
全てのレンタカー会社に当てはまる訳ではありませんのでご了承ください。
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目次
レンタカー保険の3種類
ひとくちに「レンタカーの保険」といっても、種類が大きく分けて3つあります。
1つの保険しか入っていなかった場合、「相手の怪我は保険が下りたけど、壊れた車の補償に10万円支払った」というケースもありますので、3つの保険について詳しくご説明していきます。
基本保険(免責とは?)
レンタカーを借りると、漏れなく保険がくっついてきます。
車両代金に保険が含まれているという意味ですね。
各社呼び方は違いますが、ここでは『基本保険』と呼びます。
- 対人補償 無制限
- 対物補償 3,000万円
- 車両補償 時価
- 人身傷害補償 3,000万円
人身補償とは、『同乗者がケガした場合の補償』です。
万が一事故を起こして人を轢いてしまい、相手に1億円の損害を発生させてしまった場合、『対人無制限』なので保険でカバーしてくれます。
ただし、保険を使う場合は次のような注意点があります。
- “もし保険を使うなら、追加で保険使用料を払ってくださいね”
- “もし追加でお金を払わないと全額自腹ですよ“
このようなシステムになっています。
これが『免責金(保険を使うためのお金)』です。
- 物を壊して対物補償を使う場合は5万円
- 自分の乗っていた車(レンタカー)も壊して車両保険を使う場合はさらにプラス5万円
①と②の両方で保険を使うなら、合わせて10万円を免責金として払って下さい、ということです。
ただし、この免責金を払わなくてもよいオプションがあります。
おおよそ1日あたり1,500円くらいの「免責金免除料金」を支払えば、どれだけ大きな事故を起こしてしまっても、免責金を支払わずに保険が使えます。
つまりレンタカーの申込時に、保険について2つに1つを選ぶことになるんですね。
万が一の事故のときは・・・
- 免責金を支払って保険を使う
- 最初に1,500円支払うので、免責金を払わずに保険を使う
もし事故がなければ1,500円は無駄になりますが、万が一のときは10万円払わないといけません。
ぜひ「免責免除料金」を支払って、安心して運転しましょう!
基本保険の補償をアップさせる保険
上記の「基本保険」の補償をさらに手厚くする保険もあります。
各社で名前が違いますが、ここでは『安心保険』と呼びます。
- 対物補償 3,000万円(基本)⇒無制限(安心)
- 人身傷害補償 3,000万円(同)⇒5,000万円(同)
- ロードサービス補償の追加(鍵の閉じ込みなどでJAFなどのロードサービスを呼んだ場合、領収証があれば代金の一部を店舗が負担してくれる保険)
こちらの「安心保険」は1日あたり500円程度ですが、対物・人身傷害ともに3,000万円では全然足りないケースも多いので、ぜひ加入しておきたい保険です。
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事故車の休業補償保険
事故を起こしてしまった場合、上記の「基本保険」「安心保険」で賄える範囲は次の通りです。
- 自分が借りていたレンタカーと同乗者
- 相手の人や物(車や電柱など)
でももし、あなたが乗っていた車(レンタカー)が破損していた場合、その車を修理に出さないといけません。
本来、その車が無事に戻ってくれば次のお客様に貸し出せる予定でしたが、修理に出してしまった場合、レンタカー会社は『本来その車で稼げるはずだった売上』が無くなることになります。
その無くなった売上のことを『休業補償』と言い、一般的にNOC(ノン・オペレーション・チャージ)と呼ばれます。
- 壊れた車は保険で修理します。
- でも休業補償は自腹で払ってくださいよ。
という理屈です。
ノン・オペレーション・チャージは、車が大破したときでも最大で5万円程度の追加支払いで済みますが、こちらも1日あたり500円程度を申込時に支払えば休業補償の支払いは不要になります。
3つの保険を合わせていくら?
車種によって1日あたりの利用料金は大きく違いますが、保険料は車種によってもそれほど大きく変わりません。
- 基本補償の免責金を払わなくてもよいオプション
- 基本補償をアップする安心保険
- 休業補償を支払わなくてもよいオプション
これらの3つを加入しても、おおよそ1日あたり3,000円以内です。
3,000円の支払いを渋ると、万が一事故を起こした場合、最大20万円くらいの追加支払いがあるんです。
どっちが安心して運転できますか?
大手レンタカーの保険料比較一覧
ここまででレンタカー保険に全部加入しても約3,000円とお伝えしましたが、レンタカー各社の具体的な金額は次のとおりです。
ヴィッツやマーチクラスの、24時間の補償料になっています。
トヨタ | 日産 | タイムズ | ニッポン | |
---|---|---|---|---|
免責金免除 | 1,080円 | 1,296円 | 1,080円 | 1,080円 |
補償内容アップ | 扱いなし | 540円 | 扱いなし | 扱いなし |
NOC免除料金 | 扱いなし | 324円 | 1,080円 | 扱いなし |
フル加入合計 | 1,080円 | 2,160円 | 2,060円 | 1,080円 |
各社で保険の扱いが違いますね。
トヨタやニッポンは免責免除が安いけどNOCの免除オプションがない(事故ったら最大5万円の支払い確定)ケースや、日産のように免責金免除料金は少し他社より高いけど、NOC免除オプションがあるので安心できる、など。
レンタカーを選ぶときは、車両料金だけではなくてご自身に合った保険補償の会社を比較して選びましょうね!
保険をケチって痛い目を見た私の話
20代の頃、大きな荷物を運ぶ用事がありワンボックスカーをレンタカーでお借りしました。
普段と違う車に乗っている楽しさもあり、意気揚々と目的地に向かう途中で事故に遭ってしまったのです。
詳細は省きますが、警察のジャッジでは加害割合は私が10%、相手が90%。
保険代をケチって未加入だった私は、結果的に15万円ほどの追加出費を余儀なくされてしまいました。
私も相手も幸いケガはなかったのですが、痛い出費でした。
最近は格安レンタカーの人気があるようですが、いざという時の補償が結構頼りないので、ご利用の際は十分に注意してくださいね。
店員さんの説明は良く聞くこと!
今思い返せば、レンタカーの店員さんも保険の説明をしてくれていたのだと思いますが、『保険料追加で3,000円か。半日程度しか乗らないから保険は入らなくてもいいや!』という安易な判断をしてしまったのでした。。。
もちろん保険加入は任意ですが、もらい事故でも事故は事故。
レンタカーの利用者に費用が発生してしまいます。
また、店舗出発時に最初からあった傷やへこみをあなたも店員さんも見落としており、店舗に帰着した時に店員さんがその傷やへこみを発見してしまった場合。
誰が悪いことになるのでしょうか?
そうなんです。あなたが悪者にされるかもしれません。
最初から傷がついていた証拠はないですから。。。
しかしそうした場合でも、保険に加入していれば追加出費は要りません。
出発時の傷チェックは必ず店員さんと一緒にじっくり確認しましょう。
数千円の出費は痛いかもしれませんが、万が一に備えて保険の加入は強くオススメします!
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私はレンタカーを借りるときは必ず全部の保険に加入しますが、隣で申し込みをしている人の話を聞いていると「保険はいりません」という人も結構多いんです。
もし保険未加入で大きな事故を起こしてしまった場合、レンタカー利用料の10倍以上の追加費用が発生することもあるので、店員さんの説明をしっかり聞いて、保険の加入・非加入を判断してくださいね!
コメント
私は免責のみしか入らず、NOC3万円払いました。
前回は傷を付けずに返却しているし、保険料が無駄になるとの判断が間違ってました。
レンタカーを借りる前に、こちらのサイトに出会えていたらとすごく感じました。
共有してくださり本当にありがとうございます!
by みかん 2017年2月15日 9:47 PM
みかんさん
こんにちは。コメントありがとうございます!
NOC払われたんですね。。。
僕も昔同じ目に遭ったので、お気持ちお察しします。
一度やっちゃうと、「次からは絶対に保険入ろう!」って思いますよね。
事故でお怪我は無かったですか?
お互いに気をつけて運転しましょうね!
by park-park 2017年2月16日 8:40 AM