2018/01/27
関脇や大関と言えば大相撲の階級(ランク)ですが、その最高位が横綱であるのはご存知な方が多いと思います。
現在の大相撲の原形は江戸時代まで遡りますが、歴代の横綱は総勢で70名以上になるんです。
そんな由緒ある競技の大相撲。
ここでは歴代横綱の一覧や優勝回数、最年少横綱昇進ランキングなどをご紹介していきます。
「名横綱」と言われている力士たちは、やっぱり数字で見ても強かった!
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歴代横綱一覧
2017年1月時点の歴代横綱と出身地、優勝回数と横綱昇進時の年齢を一覧にまとめています。
歴代 | 横綱名 | 出身 | 優勝回数 | 横綱在位 | 横綱 昇進年齢 |
---|---|---|---|---|---|
初代 | 明石 志賀之助 | 不明 | 不明 | 不明 | 不明 |
2 | 綾川 五郎次 | 不明 | 不明 | 不明 | 不明 |
3 | 丸山 權太左衞門 | 宮城 | 不明 | 不明 | 36歳 |
4 | 谷風 梶之助 | 福島 | 21回 | 10場所 | 39歳 |
5 | 小野川 喜三郎 | 滋賀 | 7回 | 10場所 | 31歳 |
6 | 阿武松 緑之助 | 石川 | 5回 | 16場所 | 36歳 |
7 | 稲妻 雷五郎 | 茨城 | 10回 | 16場所 | 32歳 |
8 | 不知火 諾右衛門 | 熊本 | 1回 | 8場所 | 39歳 |
9 | 秀ノ山 雷五郎 | 宮城 | 6回 | 10場所 | 39歳 |
10 | 雲龍 久吉 | 福岡 | 7回 | 8場所 | 38歳 |
11 | 不知火 光右衞門 | 熊本 | 3回 | 13場所 | 38歳 |
12 | 陣幕 久五郎 | 島根 | 5回 | 2場所 | 38歳 |
13 | 鬼面山 谷五郎 | 岐阜 | 7回 | 4場所 | 42歳 |
14 | 境川 浪右衛門 | 千葉 | 5回 | 9場所 | 34歳 |
15 | 梅ヶ谷 藤太郎 | 福岡 | 9回 | 3場所 | 39歳 |
16 | 西ノ海 嘉治郎 | 鹿児島 | 2回 | 12場所 | 35歳 |
17 | 小錦 八十吉 | 千葉 | 7回 | 10場所 | 29歳 |
18 | 大砲 萬右衛門 | 宮城 | 2回 | 14場所 | 31歳 |
19 | 常陸山 谷右衞門 | 茨城 | 7回 | 22場所 | 29歳 |
20 | 梅ヶ谷 藤太郎 | 富山 | 3回 | 23場所 | 25歳 |
21 | 若嶋 権四郎 | 千葉 | 4回 | 4場所 | 30歳 |
22 | 太刀山 峰右衛門 | 富山 | 11回 | 14場所 | 33歳 |
23 | 大木戸 森右衛門 | 兵庫 | 10回 | 8場所 | 34歳 |
24 | 鳳 谷五郎 | 千葉 | 2回 | 11場所 | 27歳 |
25 | 西ノ海 嘉治郎 | 鹿児島 | 1回 | 5場所 | 36歳 |
26 | 大錦 卯一郎 | 大阪 | 5回 | 12場所 | 25歳 |
27 | 栃木山 守也 | 栃木 | 9回 | 5場所 | 26歳 |
28 | 大錦 大五郎 | 愛知 | 6回 | 8場所 | 35歳 |
29 | 宮城山 福松 | 岩手 | 6回 | 25場所 | 26歳 |
30 | 西ノ海 嘉治郎 | 鹿児島 | 1回 | 15場所 | 32歳 |
31 | 常ノ花 寛市 | 岡山 | 10回 | 20場所 | 27歳 |
32 | 玉錦 三右衛門 | 高知 | 9回 | 12場所 | 28歳 |
33 | 武蔵山 武 | 神奈川 | 1回 | 8場所 | 25歳 |
34 | 男女ノ川 登三 | 茨城 | 2回 | 12場所 | 32歳 |
35 | 双葉山 定次 | 大分 | 12回 | 17場所 | 25歳 |
36 | 羽黒山 政司 | 新潟 | 7回 | 30場所 | 26歳 |
37 | 安芸ノ海 節男 | 広島 | 1回 | 8場所 | 28歳 |
38 | 照国 万蔵 | 秋田 | 2回 | 25場所 | 23歳 |
39 | 前田山 英五郎 | 愛媛 | 1回 | 6場所 | 33歳 |
40 | 東富士 欽壱 | 東京 | 6回 | 20場所 | 26歳 |
41 | 千代の山 雅信 | 北海道 | 6回 | 32場所 | 24歳 |
42 | 鏡里 喜代治 | 青森 | 4回 | 21場所 | 29歳 |
43 | 吉葉山 潤之輔 | 北海道 | 1回 | 17場所 | 33歳 |
44 | 栃錦 清隆 | 東京 | 10回 | 28場所 | 29歳 |
45 | 若乃花 幹士 | 青森 | 10回 | 25場所 | 29歳 |
46 | 朝潮 太郎 | 鹿児島 | 5回 | 17場所 | 29歳 |
47 | 柏戸 剛 | 山形 | 5回 | 47場所 | 22歳 |
48 | 大鵬 幸喜 | 北海道 | 32回 | 58場所 | 21歳 |
49 | 栃ノ海 晃嘉 | 青森 | 3回 | 17場所 | 25歳 |
50 | 佐田の山 晋松 | 長崎 | 6回 | 19場所 | 26歳 |
51 | 玉の海 正洋 | 愛知 | 6回 | 10場所 | 25歳 |
52 | 北の富士 勝昭 | 北海道 | 10回 | 27場所 | 27歳 |
53 | 琴桜 傑将 | 鳥取 | 5回 | 8場所 | 32歳 |
54 | 輪島 大士 | 石川 | 14回 | 47場所 | 25歳 |
55 | 北の湖 敏満 | 北海道 | 24回 | 63場所 | 21歳 |
56 | 若乃花 幹士 | 青森 | 4回 | 28場所 | 25歳 |
57 | 三重ノ海 剛司 | 三重 | 3回 | 8場所 | 31歳 |
58 | 千代の富士 貢 | 北海道 | 31回 | 59場所 | 26歳 |
59 | 隆の里 俊英 | 青森 | 4回 | 15場所 | 30歳 |
60 | 双羽黒 光司 | 三重 | 0回 | 8場所 | 22歳 |
61 | 北勝海 信芳 | 北海道 | 8回 | 29場所 | 23歳 |
62 | 大乃国 康 | 北海道 | 2回 | 23場所 | 24歳 |
63 | 旭富士 正也 | 青森 | 4回 | 9場所 | 30歳 |
64 | 曙 太郎 | 米国 | 11回 | 48場所 | 23歳 |
65 | 貴乃花 光司 | 東京 | 22回 | 49場所 | 22歳 |
66 | 若乃花 勝 | 東京 | 5回 | 11場所 | 27歳 |
67 | 武蔵丸 光洋 | 米国 | 12回 | 26場所 | 28歳 |
68 | 朝青龍 明徳 | モンゴル | 25回 | 42場所 | 22歳 |
69 | 白鵬 翔 | モンゴル | 41回 | 67場所 | 22歳 |
70 | 日馬富士 公平 | モンゴル | 9回 | 31場所 | 28歳 |
71 | 鶴竜 力三郎 | モンゴル | 5回 | 26場所 | 28歳 |
72 | 稀勢の里 寛 | 茨城 | 2回 | 10場所 | 30歳 |
江戸時代や明治時代の横綱って、初めて聞いた名前ばかりじゃないでしょうか?
平成に入ってからの横綱昇進は、平成2年(1990年)に昇進した旭富士から稀勢の里まででちょうど10名。
同じ時期で、平成に入ってからの日本総理大臣は17人もいることを考えると、横綱が「超精鋭」ということが分かるのではないでしょうか。
ちなみに、最も多く横綱を輩出している都道府県ランキング1位は、北海道の8名。
2位は青森県の6名です。
逆に、1人も横綱が出ていない都道府県は15(埼玉・群馬・山梨・長野・静岡・福井・奈良・和歌山・京都・山口・徳島・香川・佐賀・宮崎・沖縄)もあるんです。
寒い地域からの横綱輩出のほうが、圧倒的に多いですね。
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優勝回数ランキング
順位 | 横綱名 | 総優勝回数 | 横綱在位中 優勝回数 | 全勝優勝 |
---|---|---|---|---|
1位 | 白鵬 | 41回 | 40回 | 14回 |
2位 | 大鵬 | 32回 | 29回 | 8回 |
3位 | 千代の富士 | 31回 | 29回 | 7回 |
4位 | 朝青龍 | 25回 | 23回 | 5回 |
5位 | 北の湖 | 24回 | 22回 | 7回 |
6位 | 貴乃花 | 22回 | 15回 | 4回 |
7位 | 輪島 | 14回 | 12回 | 3回 |
8位 | 双葉山 | 12回 | 9回 | 8回 |
8位 | 武蔵丸 | 12回 | 7回 | 1回 |
10位 | 曙 | 11回 | 8回 | 0回 |
このランキングに出てくる横綱は、ほとんどの方が名前くらいは聞いたことが有るのではないでしょうか。
歴代で70人以上もいる横綱ですが、10位の曙でさえ、優勝回数は11回。
20回、30回と優勝している横綱が、いかに強いかが分かります!
朝青龍
一方で、横綱昇進前も含めて、幕内時代から一度も優勝したことが無いのが第60代横綱の双羽黒。
当時は横綱昇進の基準が緩かったこともあり、後にも先にも、幕内優勝回数0回の横綱は双羽黒だけです。
双羽黒は騒動の後に引退(廃業)後、本名の北尾光司として格闘家デビューしました。
ギャップがスゴイなぁ。。。
ところで優勝回数1位の白鵬は22歳で横綱に昇進しましたが、早いのかな?遅いのかな?
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最年少横綱昇進ランキング
横綱昇進時の年齢が若い順番にランキング付けしています。
順位 | 横綱名 | 昇進年齢 |
---|---|---|
1位 | 北の湖 | 21歳2ヶ月 |
2位 | 大鵬 | 21歳3ヶ月 |
3位 | 白鵬 | 22歳2ヶ月 |
4位 | 貴乃花 | 22歳3ヶ月 |
5位 | 朝青龍 | 22歳4ヶ月 |
6位 | 柏戸 | 22歳10ヶ月 |
7位 | 双葉黒 | 22歳11ヶ月 |
8位 | 照国 | 23歳4ヶ月 |
9位 | 曙 | 23歳8ヶ月 |
10位 | 北勝海 | 23歳11ヶ月 |
北の湖
21歳とか22歳で頂点に上り詰めるスポーツって、少ないですよね。
若くしてトップに君臨したのに、ほとんどの横綱はインタビューではみなさんとても謙虚。
すごくないですか?
普通だったら勘違いして天狗になってしまいそうですけど、そんなところも好感が持てます!
余談ですが、ボクシングの日本人世界王者は井岡弘樹の18歳9ヶ月が最年少。
辰吉丈一郎は21歳4ヶ月です。
ここまで、歴代横綱やランキングについてご紹介してきましたが、そもそも横綱以外の相撲の階級ってご存知ですか?
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相撲の階級一覧
分かりやすく図にしてみたのでご覧ください。
相撲の階級は6段階(幕内・十両・幕下・三段目・序二段・序ノ口)に分かれています。
さらに幕内の中でも、横綱をトップに大関・関脇・小結・前頭と5つに分かれているんですね。
よく間違われていますが、おすもうさん全体のことを「関取」と呼ぶのではなく、十両以上の階級に昇進したおすもうさんのことを「関取」と呼びます。
幕内の5階級+十両=関取 です。
ややこしいですが、会社で取締役以上の役職の人を「役員」と呼んだり、部長級以上の人を「幹部」と呼ぶのに似ていますね。
横綱の年収は4,000万円以上!
お相撲さんって「高給取り」のイメージはありませんが、トップの横綱まで上り詰めれば年収は4,000万円以上です。
- 月給 2,820,000円
- 年額 33,840,000円
- 賞与 5,640,000円
- 手当等 3,000,000円
- 年収 45,000,000円以上!
ここに更にスポンサー収入やCM料が入ると間違いなく1億円は突破しますね。
横綱白鵬のTVCM出演は、マクドナルドやオロナミンC、サッポロビールに住友林業など多数です。
朝青龍がモンゴルで会社を起こしてお金持ちになっていると報道で観ましたが、納得じゃないですか?
さらに引退後は「養老金」という名前の退職金が支給され、横綱の養老金は1,500万円。
相撲協会って儲かってるんですね。
ちなみに大関の年収は約3,700万円、関脇で約2,600万円です。
歴代横綱やランキング、相撲の階級についてご紹介してきましたが、モンゴル出身の横綱が続いてきたなか、稀勢の里が横綱に昇進しました。
大相撲の人気に段々と陰りが見えてきたと言われていますが、伝統あるスポーツで、国技のようなものなので、ぜひまた盛り上がって欲しいですね。
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コメント
正 双羽黒
誤 双葉黒
by あいう 2017年5月2日 5:44 PM
あいうさん
1箇所間違えてましたね。
すぐに修正しました。
ご指摘ありがとうございます!
by park-park 2017年5月2日 6:01 PM
白鵬の横綱以下での優勝回数は37回。
by たしろ 2018年1月26日 9:27 PM
あ、横綱で、でした。
by たしろ 2018年1月26日 9:33 PM